ちょっくらシルクロード横断してきます 〜中東・アジア旅行記②〜
三十路センチメンタルジャーニー
ep2,日本人宿ツリー・オブ・ライフと情報ノート
そもそも、日本人宿ってなんなのか。インターネットやスマホ、アプリが普及した現在ではもはや過去の遺物となっている。日本人宿というのはかつて世界中に存在した。有名なところでは、ここイスタンブールのツリー・オブ・ライフやエジプト・カイロのサファリホテル、ハンガリー・ブタペストのマリア(ちなみにここは闇宿だった気がする)、ネパールのペンギン村(っていう名の宿)などがあり、先輩日本人パッカー達が代々、その地域で一番安い宿(もちろんドミトリーでときには雑魚寝部屋)を見つけ出し、そしてネットが存在しない世界を旅するために、同じ日本人旅行者同士の情報交換目的で、多くの日本人バックパッカーが集まった宿である。
特にトルコのイスタンブールは文明の十字路であり地理的にも、ヨーロッパに行く人行った人、アフリカに行く人行った人、アジアに行く人行った人、そして自分のような中東に行く人行った人などが集まる場所のため、この日本人宿では世界中の旅行情報が日本人旅行者の手で集約されていた。こうした宿には沈没パッカー(移動に疲れ、その場に留まるパッカー)もいたり、初めて海外旅行に来ましたなんていう人まで多種多様な日本人が宿泊している。誰が持ち込んだのか日本の漫画や小説が揃っていたり、使わなくなった地球の歩き方も大方揃っている。しかし特記すべきはやはり「情報ノート」だろう。
情報ノートはこれまでこの宿に宿泊したバックパッカーが自分の持っている情報を次にその国や地域に行く人達のために記載するノートで、ネットのない時代にはこの情報を確保するためにわざわざ日本人宿に泊まるぐらい、膨大な旅情報が記載されていた。情報は国境開閉情報から、他国や他地域の宿情報、周辺のスーパーの価格、危険情報、詐欺の手口と出没地点など膨大である。ほかにも世界中の売春婦情報から某国への密入国のルートや方法などこんなのアカンやろと思う情報まで記載されていて、本当に読んでいて飽きない。今あの情報ノートを出版したらめっちゃくちゃ面白いんだろうなってつくづく思う。
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったらよってみてください(^^)
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