マレーシア・クアラルンプールで食い倒れ妄想旅行計画③
The市場!
クアラルンプール(KL)庶民の台所と呼ばれるチョウキット市場は、マレー・インドネシア系市場と言われる。つまり、ここで朝からマレーシア最大の人口を構成しているマレー・インドネシア系イスラームの食文化を感じる試みだ。
このチャウキット市場の由縁はローク・チャウキットという人物にあり、クアラルンプールで最大の百貨店「チャウキット&カンパニー」の創設者であり市議会議員という肩書を持つスーパーマンだそうだ。当時の名残で、チョウキットには小売業者や卸業者が集まる。
ちなみにマレー半島にイスラームが浸透しはじめたのは諸説あるが13世紀のころからで、アラブ商人が持ち込んだようだ。そして、15世紀になってマラッカ王国が成立。イスラーム海洋貿易国家の誕生だ。そのマラッカ海峡は昔も現在も、海上貿易の超重要ポイントであり、ここから東南アジア全域に貿易と宗教が広まりを見せる。
面白いもので15世紀といえば日本にもキリスト教が伝来している世紀であると考えると、東南アジアもまた、キリスト教とイスラームのせめぎ合いだったのだろうかと想像してしまう。
話はそれたが、この市場には色とりどりな野菜から王様ドリアンなどの果物、肉、魚、スパイス、調味料など食に関するものはほぼなんでも揃う。今の日本では見ることができない動物の解体なども見ることができるので、食育にはもってこいの環境だと感じる。
チャウキット市場のような、日本で言えば築地のマグロの解体が行われるみたいな市場は、床が血の絨毯と化すので、常に大量の水を流すが故にウェットマーケットと呼ばれる。この生き物の臭いに加えてフルーツの王様ドリアンの強烈な香りや、スパイス、血肉、鮮魚といったあらゆる食材の嗅ぐわかしい香りが、東南アジア特有の蒸した暑さの中でミックスされ鼻孔をくつぐる。
そして牛の頭が並び、羽をむしられ、頭を落とされた鶏が逆さ吊りに並んでいる光景は、スーパーでカットのうえにパッケージされ、無臭の店内をショッピングする日本とは違い、「生と命」の力強さをいただくという原点に立たされるだろう。
次回マレーシア・クアラルンプールで食い倒れ妄想旅行計画④『脂ご飯という名のソウルフードのナシレマッ』に続くʅ(◞‿◟)ʃ
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
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