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もやもやするときは動けば引きずらない!


変化を憂鬱に思い、もやもやした話

先週末、住まいについて、ちょっと動揺する出来事があった。

上の記事にも書いたとおり、いま住んでいるマンションのオーナーさんがこの部屋を手放すかもしれないらしい。

詳しく話を聞きたかったので、契約更新の書類を届けがてら、管理会社にお邪魔した。管理会社の社員さんによると、あくまで検討段階で、すぐに手放すということではなさそうだ。
いろいろ話すうちに、
「私が購入するのはありですか?値段次第ですし、オーナーさんが良ければ、ですけど」
と言ってみたところ、社員さんの顔がぱっと明るくなった。
「ご購入のご意思がありますか?オーナーさんに話してみましょうか?」
と乗り気である。
そりゃ、売買の仲介の仕事が入りそうなのだから、うれしいであろう。
「諸条件を聞かないと決められないので慎重にお願いします」と念を押し、その日は帰宅した。

この部屋を買うのは悪い話ではないと思っていたのだが、帰宅後、なんだかもやもやしてきた。
この部屋で快適に暮らしてきたが、
「私の持ち物ではないし、ずっと住むわけではない。他に住みたい家が見つかればいつでも出ていける」
という気持ちが根底にあったのは否めない。
もし購入の前提で部屋探しをしているときにこの部屋に巡り合ったら、購入しただろうか?買わなかったような気がする。
親切なオーナーさんだったから、家賃は相場より安く、浴室乾燥機などが壊れたら快く修理してくれた。もし自分の所有物になったら、修繕積立費を払い、部屋の設備が故障したときにはすべて自分で修理しなければならない。出費はかなり増えることだろう。
それを考えると気が重くなった。

また、オーナー夫妻のことも考えてしまった。ご高齢だが、とても元気で優しいおじいちゃんだった。自転車で出かける姿をよく見かけていたが、思えばここ数年は顔を見ていない。
そのことがなんだかとても悲しくなった。


もやもやするなら動いてみよう

管理会社に行ったのが土曜日。月曜日は祝日だったので、下手すれば3日間ダラダラと憂鬱に過ごしてしまうところだったが、今回は違った。

日曜日には皇居でランニングをした。月曜日には近所のイベントに参加し、帰りに友人とおしゃべりしながら買い物をした。
高校の同級生にLINEをしたり、ひさしぶりにFacebookに投稿し、いろいろな人とメッセージを交換した。

週の半分は在宅勤務OKの会社なのだが、火曜日から金曜日まで毎日会社に行き、同僚とランチをしたり、たくさん話をした。
最近マンションを買った同僚に現状を話し、彼の経験談を聞いたりもした。

そして、毎日たくさん歩いていた。多い日は1万歩以上、少ない日でも8千歩近くは歩いた。
そうすると、毎日心地よい疲れがあり、夜はもやもやする暇もなく眠ってしまう。
いつのまにかもやもやは吹き飛んでいた。前向きな気持ちになったわけではないが、フラットだ。

動くメリットは、もやもやが吹き飛ぶだけではない。
絶え間なく動くことで、次のアクションを起こしやすくなるのだ。
今週の水曜日から休暇をとるため、やらなければならないことがたくさんあった。旅行の準備もしなければならなかった。
昨日までにほとんどの仕事が片付き、同僚に不在中の対応をお願いすることもできた。
旅行の準備もスムーズに進んだ。近所のユニクロやマツキヨに数回通って必要なものを購入し、パッキングを済ませ、スーツケースを空港に送った。

今回の「もやもや」の発端は、マンションのことだった。マンションの問題については積極的な行動を起こしていないので、何の進展もない。管理会社にもオーナーさんにも連絡をとっていないし、他のマンションを探したりもしていない。
でも、絶え間なく動いていろいろなことを済ませたおかげで、いまとてもすっきりしている。いずれマンションの問題についても、適切な対処、ベストな選択ができるのではないかという妙な自信がある。

若い頃、いや最近までそうだったが、もやもやすることがあると、そのもやもやにとらわれていた。
他のことが手につかなくなり、なんとかその「もやもや」を消失させようと頑張ってきた。だが、誰かに話を聞いてもらっても、もやもやがなくなることはない。もやもやを吹き飛ばすには、何らかの行動を起こすしかないのだ。
その行動によって「もやもや」の原因そのものが解決することもあるし、解決しないままのこともある。解決しなかったとしても、
「あれ?まだ解決してないな?まあ、どうにかなるだろう」
という気持ちになれれば、まあ、いいのではなかろうか。

「もやもや」は向き合うものではなく受け流すもの、受け流すためには、動くしかないのだと、このところ痛感している。


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