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お節介と言われない為に心掛ける5つの注意点


はじめに

ある程度人生経験を積んで、世の中の仕組みが分かってくると自分より経験が浅い人に対して、良かれと思って求められていないアドバイスをしてしまうことがあります。
私も家族や親しい友人などに対して、一切の悪気なく余計なお節介をしてしまうタイプの人間です。
今回は、自戒の念を込めて
「お節介と言われない為に気をつけるべき注意点」
について皆様とシェアさせていただきます。

  1. 思い付きで行動しない

  2. 自分の考えを相手に押し付けない

  3. 相手の立場、気持ち、判断を尊重する

  4. 相手との一定の距離を取る

  5. 余計なお節介を焼きたくなるのは暇だから

1.思い付きで行動しない

まず、お節介な人と言うのは「思い付きで行動しがち」です。
自分では
あ!これってすごく良いアイディアじゃない?きっとこれでみんな喜んでくれるはず!」
と思いついても、それは「自分にとって」良いアイディアであって、相手にとって良いアイディアだとは限りません。
一旦相手にそれを勧めるのは保留にして、自分の中で熟成させましょう。
もしかしたら、30分経って考え直したら、
「それほど良いアイディアだと思えない」
と言う可能性もあります。

例えば良くあるのが、朝起きたら神の啓示があり、
「学校の連絡帳をノートではなく、デジタル化して先生と保護者の負担を減らそう」
と思い付いたとして、それは一見とても良いアイディアに思えるかもしれません。
なんと言っても、朝一番に「神の啓示」が降りてきたのですから。
保護者は朝の忙しい時間帯に連絡帳を書く必要もなく、先生も生徒が下校するまでに連絡帳に目を通して返事を書く必要もありません。
書く方も読む方も時間帯を選ばなくて良いし、ペーパーレス化にも繋がり環境にも良さそうに思えます。
しかし、これを思い付きでPTAの会議や懇談などで提案したら、あっけなく却下されてしまいます。

理由としては、
・いつでも連絡できる・・・先生の持ち帰り仕事になる可能性がある。連絡事項を処理する時間帯を決められない。
・メールやアプリの連絡は文字が小さくて読みづらい。
・次々に送られてくる連絡事項に紛れて、重要事項が読み飛ばされてしまう。
・個人情報が流出する可能性が高まる。
などでしょうか。

世の中がデジタル化・ペーパーレス化が進んでいるからと言って、全てのことに有益とは限らないのです。

2.自分の考えを相手に押し付けない

「自分の考えや価値観が相手の考えや価値観と同じとは限らない」
多様化の時代と叫ばれて久しく、この言葉を耳にタコが出来るほど聞かされてきました。
赤の他人や知らない人、ネットの中の人には冷静にこのように考える事ができても、いざ相手が家族や親しい友人になるとついつい相手が自分とは違う価値観を持っていることを忘れてしまいます。

「このやり方でやれば手っ取り早いのに、なぜ聞き入れてくれないの?」
「こういう風に考えれば、万事うまく行くじゃない?」
と一方的に自分のやり方を押し付けてしまうことはないでしょうか?(私は良くあります)

「あなたの困りごとを解決してあげたい!」
「私の経験が生かされるのなら、お役に立たせていただきたい!」

と鼻息荒く懇切丁寧にアドバイスしてあげても、相手は

「は?ちょっと何言ってるかわかんない」
「いや、別に困ってないし、放っておいて」

と能面の様な無表情な顔で見つめ返すか、引きつった微笑を浮かべて立ち去ってしまうかもしれません。

3.相手の立場、気持ち、判断を尊重する

立場が変われば言うことも変わります。
会社に入ったばかりの新人の頃は、上司や会社のやり方に不満を覚えて愚痴を言ったり、もしくは上司や先輩がとても優秀に見えて「自分は敵わない」と引け目を感じて何も言えないかもしれません。

しかし、仕事を始めて2年目になり後輩が出来る頃には、自分の仕事にも慣れて、会社のやり方に違和感を感じなくなり、上司や先輩と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮できる様になっているかもしれません。
そうなると後輩に多少「先輩風」を吹かせて余裕を見せたくなる場面も出てくるでしょう。
「あ、この書類はこうやってやれば手間を省けるし、効率的だよ」
などと聞かれてもいないアドバイスをしてしまいがちです。

しかし、ここで忘れてはならないのが相手は1年前の自分と同じく、まだ「会社に洗脳されていない」新人なのです。
2年目の先輩に書類の作成方法をアドバイスされても
「いや、こっちの方が早いっしょ!大学の卒論ではこのフォーマットが最適解だったし!」
などと心の中では毒づいている可能性だってあるわけです。

しかも、スキルだけで言えば後輩の方が上ということも考えられます。
ここは謙虚な気持ちになって、後輩の立場や気持ちを尊重する方が後々人間関係がスムーズになるでしょう。

4.相手と適度な距離を取る

家族でも友人でも、相手との距離が近すぎるとどうしても細かい部分まで見えやすくなります。
相手の言動や態度に気に入らないところが目立ってきたら、距離が近すぎる警告が鳴っているのかもしれません。

まず、物理的に距離を取る様にしましょう。
会う回数を減らす、連絡頻度を下げる、どうしても会わなければならない場合は、一緒にいる時間を出来るだけ短くする。

次に心理的な距離を空ける様にしましょう。
物理的な距離を取るようにすると、自然に心理的な距離も空いてきます。
相手の事がわからなければ、余計なお節介もする必要がありません。
相手のSNSを逐一チェックして、わざわざ心理的な距離を近づけるのはお勧めしません。

5.余計なお節介を焼きたくなるのは暇だから

良く思い出してみてください。
ご近所のお節介おばさんは、しょっちゅう道端で井戸端会議をしているか、スーパーなどで知り合いを見つけては立ち話に花を咲かせています。
要するに「暇を持て余している」のです。

「そんな事ないわ!私だって忙しいのよ!」
と本人は言うかもしれませんが、本当に忙しい人は井戸端会議などしている時間もないのです。

井戸端会議は、主婦のストレス発散と情報収集には欠かせない社交場かもしれませんが、あまり度がすぎるとただの噂話と愚痴の言い合いになってしまいます。
もし、自分がお節介だと思われるのが不本意なら、道端やスーパーで知り合いに会ったときは、挨拶だけしてその場を去りましょう。
相手が喋りたそうにしていたら、プライベートな話題に入る前に
「あ、帰って犬の散歩に行かないと!ではまた」
と理由をつけて井戸端会議をお開きにしましょう。

そして、他人のプライベートを気にしなくて済むように自分の時間を大事にしてください。

最後に

「お節介と言われない為に気をつけるべき5つの注意点」を自戒の念を込めて書かせていただきました。
みなさんは、普段自分がついつい人の事にまで首を突っ込んでしまってウザがられてしまったり、逆に余計なお節介を焼かれてうんざりした経験はありますか?
もし良ければ、コメント欄で教えていただければ嬉しいです。

年末に向けて慌ただしくなってきます。
残りの1ヶ月強、体調に気をつけて充実した時間をお過ごしください。

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