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【観劇レポ】三銃士 総まとめ:後編
後編は人物について長々と書いています。考察とかではなくただただ私の感想ですので悪しからず。
※前編はこちら
アトス
三銃士のリーダー
お芝居が進むにつれダルタニャンとの距離が縮まっていくのが良くわかりました。流れとしては
ただのガキ早く田舎に帰れ
→なかなか腕が良いなぁ銃士に推薦しても良いかな
→(師匠の息子だと!?)絶対良い銃士にするぞ!
そして最終的に任官式?ではパパみたいでした。
それにしてもアトスは難しい男ですわ。
ミレディと王との狭間で悩んで、でも自分は銃士だから王を選択せざるを得ないアトスの苦悩をガンガン感じました。一幕はちょっと軽い感じの人なのかなと思ったけど、二幕でミレディとの過去を見たりすると苦しくて…
曲の中で「裏切った俺」「償いたい」と言っているけれど「それが銃士の運命」とも言っていて。あの時の選択を後悔はしているけれど、また同じことが起きたらやっぱりアトスはまた同じ選択をするのかな、と思うと…
アトス!!!!!涙
ってなる
だからこそ仲の良い3人で「この件が片付いたら宝探しに行くのも良いな」と思ったのかな。自由であればミレディともう一度…と思っていたのかな。苦しい。
でもアトスは最後まで「王の命令であれば来る」し、可愛い弟弟子のダルタニャンと銃士の仲間たちとこれからも国と王を守るのね。
このアトスをサラッとカッコよく演じた坂本先輩さすがですーカッコよかったですーもう声が良いのよね。おやすみ前に聞きたい声No. 1かも知れない。
声に角がないというか。発音?発声?とにかく柔らかくすっと耳に入ってくる。でも力強さもあるしヒリっとする感じもあるしで、音としては柔らかいけど決して弱いわけじゃないのが凄い。
欲を言えばもっと歌って欲しかった!2年前のOZは歌手の役だったからずーっと歌ってたんでそれと比べると少なく感じちゃう。普通のミュージカルならこんなもんだろうけどもっと聴きたいです!
ダルタニャン
田舎から出て来たばかりの銃士を目指す青年
若いねー設定は10代かね?ダルくんは。
すーぐ決闘申込むし、すーぐ走るし、すーぐ天使と恋に落ちるし、忙しないw 田舎から出て来た時は自信満々&血気盛んな小僧って感じだったけど、最後の任官式ではしっかり一人前の銃士の顔。良く考えたら数日間の話よね?
出だしはコロポックルみたいな妖精感が凄い。芯の強さを感じさせる。
一幕ではあんだけ動きまくって話して歌って大忙しだったダルタニャン。馬車のシーンとか本当に落ちたりしないか心配だったし、その後は三銃士に食ってかかってそこから『我らはひとつ』の歌に入るから、息してるー!?大丈夫ー?!って思ってた。よく頑張りました。
二幕はアトスのターンなのでちょっと落ち着いて見れましたね。でもリシュリューと対峙した時撃たれてそこからずっと気を失ってて、全部終わったら目を覚ますってw あの瞬間はアトスとミレディのことで頭いっぱいだったけどよくよく考えたらコントみたい。ネックレスの存在忘れてたわ。コンスタンスと出会ってからずっとイチャイチャしてたけど、子リス同士の戯れ?みたいで2人とも可愛かった。ダルタニャン尻に敷かれるね絶対。
元気いっぱい猪突猛進なダルタニャンを30歳の誠也くんが演じるって凄い。正直、体力的にキツイよあれは。でもいっぱい歌も聞けたし殺陣も見れたし、最初の頃は側転もしてたよね?どこか忘れたけど。あれ2公演して大阪戻って、次の日カミガタ出て、その日のうちに東京戻って、次の日また2公演って鬼スケジュール…頑張ったねぇ。
歌も中低音出るようになってて、いつもの誠也くんの歌い方とか知ってる人間からしたらビックリするですよ。そしてやっぱり上ハモの末澤ですね。上ハモ聞いたら落ち着く。ミュージカルたくさんやってる方と比べたらまだまだ不安定な部分もあるけど本当にいっぱい練習したんだろうな。最高だったよ!!!!
アラミス
三銃士の伊達男
キザで女の人皆んなに優しいけど思いのほか国に対して忠実な銃士でしたね。あんだけ紳士で女性大好きって感じなのに結局最後は国を選びそうな人物でした。アトスといい男ったらホントにもうって感じです。
女遊びが激しいナルシスト系かと思いきや、ちょっとお茶目だしポルトスとの掛け合い面白いしでとても可愛らしい役でしたね。観る前と観た後で印象が変わったキャラ一位です。
にしても女の方は何人いらっしゃるんでしょうか?最初のフィアンセとか言ってた方は、あの時出会われてましたよね。ダルタニャンたちが「パリ〜♪」と歌い終わった後から下手側でずっとイチャイチャしてましたけど、すっごい顔近づけて壁ドン状態でお話しされてましたのでガン見してました。真ん中でダルタニャンがスリとわちゃわちゃしてるのをほっぽり投げて見ましたよ。あの時初めましてでしたよね?
二幕でキティという女性も出て来ますがご関係は?元カノなの?でも後腐れなく別れた感じ?女性はすべて私の友みたいな感じ?それなのに最終的には王と国を選ぶんだよなーずるい男だわー
上口さんは『ヘアスプレー』という作品から2度目ましてです。あの時は歌もダンスも上手いんだけどだいぶ激しい役だったんで、正直、かっこいい!ってならなかったんですが、アラミスかっこよかったです!一幕が終わると「あの青い人は…」「アラミス役の人…」「なんかカッコいい人いるよね」みたいな感じでざわつく女性たちの姿をよく見ましたw でも挨拶の時とかおてて両振りニコニコほわ〜で可愛らしい方でした。
そして細身ですらっとしていて衣装がお似合いでした。青い衣装の袖口もですが全体的にヒラヒラ(言い方)が付いていて好きでした!
だいたい坂本先輩を見た時にスタイル良き!となるんですが、今回は上口さんスタイル良い!ってなってました。顔も小さいしびっくりした。
ポルトス
元海賊で三銃士の一人
見るからに荒っぽい元海賊の銃士。話す声も低めでしっかりしています。でも歌うと美声!ポルトスの見た目からは想像できない(失礼) めちゃくちゃ素晴らしい歌声です。
最初のイメージ的にはアラミスとポルトスの歌声は逆でした。でも海賊上がりで荒くれ者だけど、アトスとアラミスの喧嘩を宥めたり、血気盛んなダルタニャンを落ち着かせるバランサーみたいな人でした。その姿を見ると最初は違和感のあった声がぴったり合っているように思えてくるから俳優さんって凄いですよね。
ポルトスは皆んなの潤滑油。
「ポルトス爆発まで5秒前」と言ったりアラミスのお尻を剣で刺してみたりとおふざけが多いし、飄々とした雰囲気だけど実際には情に熱くていいヤツ。
最後にアトスが王宮に来た時も、グッとくるものを抑え、少し目に涙を浮かべて「…アトス」と言うんですよね。信じてはいたけど実際に来たアトスに対して「あぁ良かった よく来たなぁ」みたいな優しい思いが入ってる気がして、見ているこちらもグッと来ました。あの場面良いよね。
いやーでもポルトスは終始面白くて、言動には要注意ですね。彼が話し出すと大抵笑える。「あいつらまた歌うぞ」は名言だし、酒場で椅子に座る女の人たちの間に体を捩じ込ませるというほぼセクハラみたいなこともしてた。逃げられて一人寂しく座ってたけどw
ポルトス役の原田さんは私、今回が初めてだったんですよね。レミゼのガブローシュをされてたらしく芸歴長い!wikiで出演作品を見たんですがやっぱり初めましてでした。あんなにたくさん出られてるのに…観た作品もあったのに…もっと早くお会いしたかったですよー次またどこかでお会い出来るのを楽しみしてます♪
コンスタンス
ダルタニャンの天使
最初から剣を振り回して元気なお嬢さんだなとは思っていましたが、最終的に丸太?を振り回してリシュリューの親衛隊と戦いだすコンスタンス。めちゃくちゃ強い。そしてナチュラルに国王の横に立てるのだからもう彼女に怖いものはない。
ダルタニャンと出会ってすぐ恋に落ちたようですが、猪突猛進ダルタニャンと芯が強いコンスタンスはとてもお似合いです!小柄な2人だから小リスの戯れです🐿️ すぐイチャイチャして急にサラッっとキスしてビックリするけど、若いって素晴らしいね!って思うようにした!!でもやっぱりあの王宮で、離れる前に壇上の一番上でしたのはちょっと不意打ちでしたね。どさくさに紛れて…おやおやってなったよ…
それにしても屋比久さん歌うまぁ
高音がとても綺麗で『光なき世界』では音階どこまで上がっていくの?と思いながら聞いていました。
音程もブレがなくとても安定していたので安心して見ていられますね。屋比久さんはモアナの人というイメージでしたがモアナ以外はほぼミュージカルをされているんですね。『Les Misérables』や『ミス・サイゴン』は観ようと思ったけど結局タイミング合わず観れずでした。でも今回初めて屋比久さんを見て、次は絶対にエポニーヌ役の彼女をみるぞ!と心に決めましたよ!頑張ってチケット取りますね!
ミレディ
リシュリューの元で暗躍するアトスの元恋人
怪しさ満点のまさに悪女という雰囲気で登場し堂々と歌い出すミレディ様。お美しい。もうミレディ様が好きすぎて“様”付けでお呼びしております。
リシュリューの元で色々な悪事に手を染めてきたミレディ様。でもそれにはどうしようもない訳があったし、アトスのことも嫌いになったわけではないのです。どちらかというとアトスの方が自分から離れたってミレディ様は思ったよね?二幕の2人の過去シーンはめちゃくちゃ大事。あれを見てから2人に対する見方が変わりました。
もう二幕はずっと辛い。
監獄で1人残された時に歌われる『見捨てられた私』はもう歌詞が辛くてね。あの曲だけでも歌詞をパンフレットに載せてほしい!
今作品は展開が早くてゆっくりとした場面が少ないのですが、ここは時間をしっかり取っているのが凄く良いなぁと思いました。1人残されてしーんとなった監獄を彷徨い歩く姿がとても印象的でした。
そしてまさかの再登場。
なのに…なのに…なんて事でしょう…
復讐は終わったからこれからアトスと2人でもう一度歩き出せると思ったのにね。悲しすぎる。
シルビアさん初めましてでした。やっぱり流石でした。最終的にミレディ様が一番好きなキャラになりました。
ジュサック
リシュリューの親衛隊長
リシュリューの忠実なコマとして働くジュサック。親衛隊長として威張り散らしてますがちょっと残念な感じの人ですね。カッとなりやすいし、王を探し出せないし。でもリシュリューに対しては本当に忠実。とても尊敬しているし、王になって欲しいんだなというのが伝わってきました。
上山さんもイケメンですーひげと髪型が似合っていてカッコよかった。ソロ曲はなかったですよね?もっと歌う姿が見たかったな。ただただ銃で撃たれそうになって「うわぁー!」って怯えている姿が印象的です。
リシュリュー
王座を狙う枢機卿
今作品は勧善懲悪モノでリシュリューはザ・悪役となっております。高笑いが今も耳に残ります。最初から最後まで悪者ではありましたが、なんでしょう、最終的にはとても可哀想な人なんだなと思うようになりました。
選ばれず捨てられて殺される運命だったのになんとか生き延びて、自分こそが王に相応しいと思い続けた年月を考えると、最後の船着場での『真の王』が切なく聞こえてきちゃいました。リシュリューが最初から王だった世界線もあったかもしれないもんね。
ちなみに今井さんは2度目ましてです。相変わらず良き声です。迫力のある歌声に圧倒されます。声量もあるので少し距離があったほうが綺麗に聞こえるかな?
カーテンコールいつも可愛らしくてとても好き。お手振りの仕方が可愛らしい方でしたー
アンサンブルの方たち
本当はお一人ずつ上げていきたいところですが流石に長くなるので全体としての感想を。
皆さん最高です!
歌もダンスもお芝居も注目するところばかりで目がいくつあっても足りなかった。皆さんが集まったシーン、市場や酒場、最後の任官式などいつも楽しかったし、観るたびに違う発見があったので本当に面白かったです。酒場のシーンのマイクには入らないお話しの内容とかもっと聞けたらよかったな。
任官式の時にアトスが『我らはひとつ』を歌い出して、三銃士とダルタニャンは笑い合ったり肩を叩いたりするけど、周りにいる銃士たちもそれぞれアイコンタクトしたり頷いたり、、、とても良い笑顔で仲間と共にいる姿にいつも感動していました。
そして、アンサンブルの方の個々のSNSも見て、色々な衣装の写真を上げてくださったり、地方公演を楽しんでいる姿を見るとより皆さんが気になっていく!SNSの良い使い方ですねw
キャスト同士の仲が良いのが伝わってくるし、それがお芝居にも反映されているようで今回全体的にとても満足度が高い舞台でした♪
長すぎますねー
でも思っていることは全部書けたと思う!
まとまりのない文章で失礼しました^_^