鹿のひと声
私は、山に非常に
近い所に住んでいます。
数十年前に、少々都会から
現在の家に引っ越して来まして
緑に囲まれ、
朝の庭には鳥の鳴き声
穏やかでいい所だなぁ~🎶
交通の便や買い物など
確かに不便な面も多々ありますが
この自然に近いという点は
例えば、
夜空の星が見えやすいとか
ウクレレや朗読の練習していても
時間帯さえ気をつければ
まわりに迷惑がかからないとか
散歩は緑豊かetc..…
といった利点もあり
概ね満足して暮らしていました。
数年前まで、
この家で犬とも暮らしていました。
この犬さんは
とある事情で保護されていた子で
縁あって、私たちの家族になってくれた子で、じーっと顔を見ていると
柴犬の血の濃い顔をした雑種の
とっても、穏やかな子でした。
じーっと見ていると
嬉しそうに笑って
顔を舐めて来てたんですけどね😅
で、
犬と暮らすという事は
必ず「お散歩」がついてきます。
そう、毎日欠かさず…🐾
私も、16年間
この子に連れて歩いてもらって
色んな思い出が出来ましたが
その中で、一番強烈な思い出は
「鹿のひと声」なんです。
その日も、いつもと変わらず
犬さんとふたり。
夕焼けをみながら
のんびりテクテクお散歩を
していました🐾
公園で
お友達ワンコさんと遊び終えて
さて、帰ろうかと、公園を出て
山に近い歩道へ抜けると…
なんと😳
あの、宮島で見かけた様な
立派な鹿さんが目の前に
いるーーーーーー!
どうしよう…
慌てちゃいけない…
ここは、静かにやり過ごそう…
そんな事を考えていると
「キョエエエエエエエ!!」
なになに?
今のは一体:( ;´꒳`;)
聞いたこともない様な鳴き声
鹿の揺るぎなき凛とした姿
緊張走る中
一番早く動いたのは
我が家の犬さん。
びっくりしたんでしょうねぇ…。
私の後ろに
|彡サッ!
と、移動して
身を寄せてカタカタ震えて
それと同時に
鹿さんも、|彡サッ!と山の方へ
消えてゆき
私は、すっかり腰の抜けた犬さんを
抱っこして帰路につきました。
それからは
その道の方は通らない様にして
犬さんとの散歩を続けましたので
鹿さんと出会う事はありませんでしたが
自然の近くで暮らすという事は
「都会では起こりえない事が起こる」
という事を肝に銘じないといけない…と
つくづく感じた出来事でした。
ちなみに、この数年後
花粉症になってしまいまして
ご近所さんのお話だと
ここに引っ越してきたら
花粉症になる人も多いのよ~って
鼻をすすりながら教えてくださいました。