1歳児はネギがお好き?
人の好みってどうやって決まるんだろう。
前回の「ことば」編に続く、1歳の孫を見ての祖父バカのつぶやきです。
1歳3ヶ月の女児、その子の父親である私の息子、それに私たち祖父祖母ばかカップル2人の計4人で買い物に出かけました。
帰省(寄生?)中の息子たちが明日、帰るので最後の晩餐ではありませんが、息子の好きな「鴨鍋」でもしようかといつもの鶏肉店に赴きました。京鴨のロースとももを購入し、後の具材を近くのスーパーで求めることにしました。
孫は、スーパーのチャイルドシートが付いているカートに乗ってご機嫌です。
鴨といえば、「ねぎ」ですよね。
まずは、2本で198円と書かれた美味しそうなねぎを購入しました。
その時、あの
「んっ」「んっ」(拙稿「一才児の「言葉」)
が始まったのです。
「それちょうだい」の1歳児語です。
妻は、「??」だったのですが、ひょっとしてと思って、手にしているねぎを孫に渡しました。
すると、ねぎを握って上機嫌な様子。
赤ちゃんとも言えるような幼い子が、買い物カートの先頭でねぎを持ってニコニコしている姿を想像してみてください。かなり、笑えます。
そのうち、飽きて、違うものを欲しがるだろうと思って買い物を続けました。
しかし、お菓子コーナーで喜びそうなお菓子を見せて、「どう?」と促しても、ねぎはしっかり握ったままでした。
別のフロアに行っていた息子とは別行動となり、買い物の後、駐車場で合流しました。
息子が車に乗るときに言いました。
すれ違う人に
「『いやあ、あの子、ねぎかじってやるぅ〜』って小声で言われたわ」
「見てみたらほんまにねぎに歯型ついててん」
そうでした。後ろでカートを押していると前で何をしていたかわからなかったのです。孫は、ねぎを握るだけではなく、かじるという行動もとっていたようなのでした。
「食べるものがなくてねぎしゃぶらせてるなんて思われてないよなあ」
と大爆笑しつつ家路につきました。
とうとう、買い物が終わり、家に帰るまで、そう、車に乗ってチャイルドシートに乗せられてもねぎは孫の小さな手のひらの中でした。
ちなみに、ねぎって好みの分かれる食材ですよね。
私は、うどんをはじめ、「ねぎ命」派です。息子もそうです。しかし、妻は、嫌いではないけれど好きでもないそうです。つまり、「無くてもいい」派です。
1歳の子どもにとって、ねぎは、どう映ったのでしょうか。
握った感触が良かったのでしょうか。ちょうど、小さい手に収まる太さが安心だったのでしょうか。においもそれなりにします。ましてやかじるなんて、どんな趣向なのでしょう。
私は、香川まで行って(拙稿「キングオブグルテン」)、孫の◯◯ちゃんとねぎの思いっきりかかったうどんを食べに行っている絵を想像していました。
その時にきっと、この日のことを伝えることでしょう。