Fuma-harl63

80年代プログレッシブロックとオリビア・ニュートンジョンをこよなく愛する月一ゴルファーです。のんびりゆっくり(ちょうど)いい加減を座右の銘に毎日楽しく生きてます。 書くことが好きなので気ままにエッセイを綴っていきたいと思っております。

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80年代プログレッシブロックとオリビア・ニュートンジョンをこよなく愛する月一ゴルファーです。のんびりゆっくり(ちょうど)いい加減を座右の銘に毎日楽しく生きてます。 書くことが好きなので気ままにエッセイを綴っていきたいと思っております。

最近の記事

3びきのおっさん うどん旅

「Kちゃん、ごめん! ねぎとおろし生姜と出汁醤油、一式忘れてもた!」  玄関でTさんが叫んでいる。  雨で、濡れたカッパを脱ぎながら、「言い訳」が始まる。 「朝、起きて、さあ、出ようと思ったら、まさかの雨やんか。バイクやし、雨カッパ用意して、荷物を濡れんように段取りしている内に、冷蔵庫に置いてあった『うどん調味料』一式飛んでもた」  雨具を玄関に置いて、部屋に入ってくると、「すまんのう。すまんのう」とひたすら謝るTさん。 「そんなん、大したことないやん。ねぎも生姜もあるし。

    • 1歳児はネギがお好き?

       人の好みってどうやって決まるんだろう。  前回の「ことば」編に続く、1歳の孫を見ての祖父バカのつぶやきです。  1歳3ヶ月の女児、その子の父親である私の息子、それに私たち祖父祖母ばかカップル2人の計4人で買い物に出かけました。  帰省(寄生?)中の息子たちが明日、帰るので最後の晩餐ではありませんが、息子の好きな「鴨鍋」でもしようかといつもの鶏肉店に赴きました。京鴨のロースとももを購入し、後の具材を近くのスーパーで求めることにしました。  孫は、スーパーのチャイルドシート

      • 1歳女児のことば

         人間は、どのような過程で「言葉」を獲得していくのだろう。  随分と大上段に構えた書き出しになってしまったが、孫を見ていてふと感じる祖父バカの私である。  この辺りの研究は随分と進んでいるのだろう。書籍も読んだことがある。でも、正直、余りよくわからない。  2人の子どもを育ててきた。どちらも今は成人し社会人となり、結婚もし、親になっている。それぞれの子どもが2人ずつ子宝に恵まれ、気がつけば、4人の孫を持つ「じいじ」となった。色々なライフスタイルがあるので、言葉に気をつけ

        • こんなところで「二刀流?」

          「あれっ」 「えっ」 「あっ」  この言葉を発する場面が、最近特に多くなってきたように思う。  この件については私も、妻もいい勝負だ。    車に乗って、さあ、出発となってから 「あれっ、携帯ない! 戻ってえええ」 が、何度も続き、最近は出発する前に確認するようにしている。 「えっ、さっき、あなたに渡したやん!」 と大事な書類の話。 「あっ、今、何をググろうとしてたんだっけ」 思い出せないとなんか気持ち悪い検索未遂。  なんといっても、「あれっ」ランキング第1位は、

          ラウンド前の「ウン」

          「🎶〜🎵〜」 着信メロディが多目的トイレの中で響く 画面に一緒にラウンドする信太朗のネームが見える 「ああ、ごめん、ちょっとトイレ失敗してん。先行っといてええ。まだ、時間あるやろおお」 (ここから先は、下ネタが続きます。苦手な方はスルーしてください。特に食事をしながら読まれるのはご遠慮ください)  ゴルフ場に到着するまでは、なんでもなかった。  いつも通り、信太郎をピックアップして、2人でわいわいおしゃべりに花を咲かせながら目的地まで1時間ほどのドライブを楽しんだ。

          ラウンド前の「ウン」

          至福

           沖縄に住む息子が帰ってきた。  2人いる子どもの下の子だけを連れての帰省だ。  今年は、頻繁に帰ってくる。  育休を取得している息子はこう言う。 「人生で、きっとこんな機会はきっともう無いと思うから。できるだけ、父さんや母さんに子どもらと触れ合う時間をとってほしいねん」  こちらも、すっかり「じじバカ、ばばバカ」になってしまっているので、歓迎ではある。  ただ、帰ってくる本当の理由は、「育メン奮闘中」の小休止、いや「SOS」なのでは無いかと妻と話している。他にも、地元の仲

          小さな優越感

           私は、幼児期から体が大きく、幼稚園なのに小学生扱いされた経験が何度もありました。  小学校時代には、「健康優良児」なるものの学校代表に選ばれたこともありました。(今では許されないイベントでしょうが)  中学校、高等学校と「いい体」というか、身長も体重も先ずますバランスよく成長していったと思います。高校時代は、柔道部でそれなりの運動量を日常的にこなしました。かなりの量の食事をしていましたが、どちらかと言えば痩せているくらいでした。身長180cm、体重65kgくらいだったでしょ

          小さな優越感

          挨拶と笑顔

           小学校教員時代に、研究会等で他校に赴いた時、時々こんなポスターを目にした。  挨拶の大切さに異論はない。 「あいさつしようね」と「廊下走ったらあかんよ」 これが小学校教員をしているときの、「指導言」回数ワンツーフィニッシュだったと思う。    ただ、「挨拶って人に言われてするもんかなあ」「無理やり言わせられるものなんかなあ」と言う思いがずっとあった。 「挨拶したくなるような環境をいかに作ってあげられるかが大事なんちゃうん」 「いや、形から入ることも必要やで。子どもやねんか

          挨拶と笑顔

          小さくて大きい落とし穴

           ゴルフネタが続きます。  昨日、妻と2人でツーサムラウンドに行ってきました。  初めてプレイするゴルフ場でした。ツーサムでも料金が安く、ポイントも使えたので選んだゴルフ場でした。  妻とのツーサムラウンドは、緊張感がないのはよくないのですが、「練習」にはもってこいです。普段のプレイ中にはできないことが試せるのがいいところです。もちろん、後続のチームには迷惑がかからない程度にやっています。あまり、スコアを気にせず(と言ってもやっぱり気にしながらやっていますが)リラックスしつつ

          小さくて大きい落とし穴

          バトル on the Green

          「マークしなきゃダメでしょ!」 「あっ、忘れてた。でも、そんな、きつい言い方せんでもええやん!」 「いや、マナーでしょ!」  バトルは、突然勃発した。  妻の友人夫妻が、3年前からゴルフを始めた。いや、正確には、「復活」させた。元々、お二人ともバブル全盛時にかなりの贅沢なラウンドを重ねておられたらしい。  奥様の方が、妻の高校時代からの友人である。もう、40年以上のお付き合いだ。交流の「濃いー薄い」時期はあれど、これほど長く続いている友人はもはや「親友」と言う言葉だけでは

          バトル on the Green

          幼き日の落下実験

           歳を重ねてくると、ふと幼い頃の自分が思い返され、しばらく懐かしさに浸ってしまうひとときがある。(拙稿「マイアーカイブス」へ)  還暦の60歳を過ぎた頃から、心なしかそんな場面が増えつつあるようにも……。  そして、「なんでこんなことこの年になって思い出したんだろう」と思うと同時に、「なんでそんなことやってんやろか」と「後付けの意味づけ」をしたくなるのである。  年輪を刻んできた今だからこそ気づくこともあるのだ。30代40代なら単に、恥ずかしかったり、場合によっては消し

          幼き日の落下実験

          スイッチ on with coffee

          「♫ 大阪府に 入ります」  カーナビのアナウンスで、コンソールに置いてある水筒に手を伸ばす。  中には、先ほど淹れたばかりのお気に入りのコーヒーが入っている。  ゴクリと一口。  これで、仕事モードのスイッチが入る。  4ヶ月ぶりだ。  60歳で定年退職して、1年間は「専業主夫」をさせてもらった。61歳になる年に、縁あって大学の守衛職員として勤務することになった。65歳で年金が満額支給される月まで働こうと思っていた。  足掛け4年はあっというまに過ぎた。小学校の教育

          スイッチ on with coffee

          ドキドキ心電図

           健康診断で心電図を測るたびに思い出すことがある。  自分が「小心者」なんだと自覚した出来事だ。  小学校に勤務し始めた頃の話だ。  今から40年以上も前のことである。  当時、健康診断を学校内でやっていた。児童の内科検診の日に校医さんが教職員もついでに見てあげようという程度の簡単なものだった。  ただ、一つ特別だったのは、「心電図」測定があったことだろうか。  その日、何をもたもたしていたのか、私は、受診が遅くなり男性の最後になった。  子どもが疲れたり、サボったり?

          ドキドキ心電図

          いつの間にか運転手

          「なんか、ここんとこ、ずっと運転ばっかりしてるわ。俺、運転手やあ」  一緒にラウンドする友人を、家まで迎えに行き、ゴルフ場に向かう時に思わず口から出できた。  先週から今週にかけて、長距離の車の運転が続いた。  世の中には、長距離運転を仕事にしている方がたくさんおられる。私のそれなどは大したことないのかもしれない。しかし、この間のガソリン残量メーターの減り方はかなり早い。  先週は、孫の運動会へ名古屋方面へ車を走らせた。これは早朝ドライブだった。  今週も、娘&孫のイベン

          いつの間にか運転手

          店員さん受難

          「自分には絶対できないなあ」         コンビニエンスストアで高齢の店員さんに出会う機会が増えたような気がする。  手際よく客からの「○○払い」とか「△△ポイント」の要請を端末機をピッピさせながら処理される姿を見て感じる私である。  支払い方法が多様すぎる。また、税金の支払いやら宅配の受付などいろいろな手続きがここでできるので、その対処方法も身につけておかねばならない。  私自身、たいてい電子決済である。こんな便利なものはないと思う。腕時計で支払いできるようにしている

          店員さん受難

          「ご褒美」の1年

           60歳で定年退職した。  周りのほとんどの方は、「再任用」という選択肢に舵を切っていたが、私は迷いなく完全退職を選んだ。  仕事が嫌だったわけではない。38年間、きれいごとではなくやりがいを感じて勤めてきたし、「自分が好きな仕事だったから続けることができた」と退任の挨拶で子どもたちに伝えたことも覚えている。  一方で、疲れていたというのも本音である。 「ちょっと、ゆっくりさせてほしい」 これが一番の退職理由である。 「退職して一番変わったことは、何か」 と尋ねられたら、

          「ご褒美」の1年