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手術前の暗闇と光

最近、夕方から夜にかけての時間帯が苦手だ。
気が滅入って、ふと力を抜いてしまうと涙が出てしまう。
不安と恐怖がずっと頭にあり、常に大丈夫、大丈夫と眠りにつくまで自分に言い聞かせる。

まだ日程は決まっていないが、人生初の入院を伴う手術を受けなければならなくなったからだ。
1週間ほどの入院期間らしい。
一度、初期流産をした際に、日帰り手術をしたことはあるが、そのときもかなり怖かった。
もう二度と手術は受けないと心に誓ったのに、今回、あれよあれよという間に手術することになってしまった。

病院で「手術します」と言い切って帰ってきたくせに、帰宅してからワンワン一人で泣いてしまった。
昼休みに私のメールに気付いた夫から電話があり、そこでも泣いた。
小学2年生の息子が学校から帰宅してからもひとしきり泣いてしまった。
息子は静かに抱っこされたままだった。

小学4年生の娘も帰宅し、まだ日程も決まっていない手術の話をすると、「頑張れー」と言った。

ふと二人目出産時を思い出した。
当時2歳だった娘も立ち会ったのだが、陣痛で苦しむ私の横で、娘は冷静に「ママ、頑張れー」とやや棒読みに言っていた。
痛がる母を見てパニックになる子もいるので、その時は外に連れ出しますねと、あらかじめ看護師さんに言われていたが、娘は最後まで横にいて、弟の誕生を見届けた。
(娘は全く覚えていないらしいが…)

そうか、なんやかんや辛いことがあるけど、1週間、我慢すればいいんやなと落ち着いて考えられるようになった。
とはいえ、不安と恐怖が強すぎて、毎日、涙は出る。来年は笑っていたい。

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