入院中の19:30

今、子宮と卵管の摘出手術を終え、入院している。入院前は不安と恐怖で泣いた日も多かったが、全身麻酔で安らかに眠っている間に手術は終わり、術後も想像していた痛みの4分の1ぐらいだった。
手術の次の日には歩かされるよ、かなりしんどいけど頑張って!と周りから言われて覚悟をしていたが、意外にもすんなり歩けた。
今日は手術してから2日後だが、シャワーも出来た。

毎日、出来ることが増えていくのは嬉しい。
入院してから毎日、顔を出してくれる夫に報告出来るから。
小学生以下の子どもは面会に来ることが出来ないので、二人の子どもには会えない。病院に来るのは夫だけ。
入院前、母や義理の母、友人達がお見舞いに行くよと言ってくれていたが、しんどいときに気を遣いたくないというやさぐれた気持ちだったので、あらかじめ断っていた。
夫にも子どもの世話もあるので、毎日来なくていいよと言っていたけれど、毎日来てくれている。来てくれるのがこんなに嬉しくなるって思ってもいなかった。

毎日、夫は19:30頃に来る。
面会時間は20:00までの30分間。
最初、私は小さな子どものように、その日の出来たことを話す。夫はニコニコ聞いてくれる。
それから、一気に母になり、二人の子どもの様子を聞く。いつも私が手を出し過ぎてしまっていたため、かなり心配だったが、頑張って自分達で出来ることはしているようだ。
そして最後に妻になり、夫のことを心配する。毎日、病院に来てくれるのは嬉しいけれど、それを伝えると、絶対来てくれるようになってしまう。仕事と家事で疲れて体調を崩さないか心配なので、毎日、私は「明日はもう来なくていいよ」と言う。
それで面会時間は終わり、夫は帰っていく。私は少しだけ寂しくなる。
退院してから、毎日来てくれて嬉しかったことを伝えよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?