塩谷 未知

農業研究者を目指すが挫折、「無知は力なり」で経営コンサルティング会社に無謀な転職、また…

塩谷 未知

農業研究者を目指すが挫折、「無知は力なり」で経営コンサルティング会社に無謀な転職、また、転職しバブル景気と崩壊を金融系シンクタンクで経験し大学教員になり定年。仕事・酒・睡眠の3Sを基本に時代とともに漂流し、仕事と路地裏の居酒屋でいろいろな人と出会った。衝撃を受けた一言を振り返る。

最近の記事

長年の3S生活の結果

整理・整頓・清掃の3Sに初めて接した40年ほど前、 そのとき思いついた、 自分なりの3S(仕事、酒、睡眠)、 当時は趣味やスポーツ加え5Sだった。   ■Sはとにかく便利 「S」で始まる英単語、「さ」行の言葉は多いので、 キャッチフレーズや行動指針、何かをまとめる際に、 とりあえず、3S、5S、7Sと決める。   その後、辞書を眺めると必ず、ぴったりの言葉に出会う。 例えば、美容の大敵の3Sといえば、「し〇・〇み・そ〇〇す」となる。   ■カジュアルセンスが欠落 仕事をしてい

    • その週暮らしもいいか

      教科書的には長期的な思考と行動が推奨されているが、これはこれで思いの外辛い。 過去の嫌な記憶、将来の不安と希望、COVID-19を経験した今はことさらだ。   ■その日暮らし 宵越しのカネは持たない、 というより持てなかったらしい、前時代の普通の人たち。   それほどではないのせよ、 後先をあんまり考えずに、毎日や今を大切に生きる、その日暮らし。 教科書的にはあんまり推奨されていないが、 これはこれで案外元気に生き抜く、秘訣かもしれない。   ■その週暮らし 加齢のせい、CO

      • 年齢の脅しから自由になろう

        巷には高齢化社会を反映し、 中身はほぼ同じでタイトルが異なっている、中高齢者向けの本があふれている。   ■人生100年時代 「人生100年時代」と何年も言われ続けていると、 100歳まで生きるのではと錯覚する。 しかし、男子の場合は例外的で、平均健康寿命は70歳代前半である。   最近は、保険や金融商品、健康食品などの大量広告の影響により、 どちらかというと「長生きリスク」と捉えるトシヨリが多い。   ■リスキリング 社会に出てやっと仕事に馴染みそれなりに自立した頃に、 今

        • さりげない言葉にピンとくる

          問題意識が高いと、さりげない一言にピンとくるものだ。   ■本のタイトルが目に飛び込んでくる 書店のないまちが全国では2割超に。 活字離れやインターネット販売が着実に進んでいる。   書店で本のタイトルを眺めていると、 悩みや問題意識に応える書名が浮かび上がる。   こんな経験は過去のことか。   ■2時間サスペンスのお約束 コストの問題もあり、最近は減っている2時間サスペンス。 論理的に真犯人を割り出すのは困難だが、 大抵の場合、ゲスト出演の大物俳優が真犯人というのがお約束

        長年の3S生活の結果

          できそうもないことができるように

          駆け出しの新人時代を思い出す、 当時とても「できそうもないこと」が、 “もがいて“いるうちにできるように。 個人に比べ、組織で動く会社はもっと顕著である。   ■「できそうもないこと」ができるように 新しい事業や会社を立ち上げる、 経営や事業に関するスキルやノウハウは乏しい。 大丈夫かと心配するが、 しばらくしてお会いすると、見違えるような会社になっている。   経営者と社員が問題意識を持って“もがき”続けると、 不思議なことに知恵ある人や企業に出会い、 いろいろなブレークス

          できそうもないことができるように

          微生物・ウイルス、内骨格・外骨格動物、いろいろ

          目に見えない新型コロナウイルスに、世界中が翻弄された3年超、 一応の収束を迎えたが、まだ感染は続いている。   ■微生物・ウイルスはあらゆる所に 地球上のあらゆるところで、 もっとも繁栄しているのが、目に見えない微生物やウイルス。   最近、話題になっている腸内細菌、 そして世界中を翻弄した新型コロナウイルス。   目に見えない大きさ、変幻自在、 あっという間に、環境変化に適応し生き残る能力は、 他の生物では真似できない。   ■外骨格動物は大きさに限界 昆虫やエビ・カニなど

          微生物・ウイルス、内骨格・外骨格動物、いろいろ

          一味と七味、どっちがメジャーか?

          「赤と白味噌」「淡口と濃口醤油」「塩辛いとしょっぱい」「青ねぎと白ねぎ」など、西と東の食文化では違っていることが多い。コンビニのおでんや即席麺の味付けは、地域によって微妙に変えているという。 蕎麦つゆの匂いに誘われて、駅で立ち食い蕎麦を食べていると、地域によって青ねぎ、白ねぎ、一味、七味の組合せがバラエティに富んでいることに気づいた。気になったので、どこの駅に行っても立ち食い蕎麦を食べて、一味か七味かを確認している。   ■有力七味メーカーがある信州 長野市の善光寺には日本3

          一味と七味、どっちがメジャーか?

          充電もいいが放電もいい

          若い時から中年にかけガツガツ・アクセクやってきたが、当初は「なるほど、そうか」と思ったことが、案外インチキ臭いことが、加齢により分かるのはとても愉快だ。   ■何もしないのが最大の失敗か 三流キャリアコンサルタントは、若い人に向かい「何もしないのが最大の失敗」などと、 自信たっぷりに言い放つ。  時節とタイミングによっては、何もしないのが正解のことも多い。 実際、タイミングよく何もしなかったが故に、生き残っている人や企業は多いのは事実だ。   ■自分の過去は変えられる  同じ

          充電もいいが放電もいい

          20年前、52歳で考えたこと

          サラリーマンにとって52歳って、トシヨリ感が始り出す時期、いろいろな定年が視野に入ってくることもあり、それまでみたいに走り続けることはできない。 組織の中では高齢者である。   そんな時期に書いたメモを読み返す。今から20年前だ。   ■事件や事故、画期的な何かが起きると当事者の年齢がひどく気になる 名古屋で起きた悲惨な事件の犯人は52歳だった。 自分もそのあたりの年齢だけに考えさせられるものがある。   ■記憶に刻まれる昭和の大スターたち 記憶が正しければ、昭和の大スター美

          20年前、52歳で考えたこと

          自分の意思が簡単に通るときって、案外危ない

          リーダーの意見が簡単に通る組織やプロジェクトには問題が多いものだ。 経営者や管理者、あるいはプロジェクト・リーダーだったら、自分の考えや言ったことが、何の反発もなく組織やプロジェクトにに受け入れられたら、どんなに楽かと思うことがあるだろう。   ■淡々と進むプロジェクト  しかし、そのような組織やプロジェクトには、黄色信号が灯っていることが多い。社内の情報システム・プロジェクトでも、プロジェクトが淡々と進んでいると安心する。 しかし、最後にどんでん返しがあり、思わぬ手戻りが発

          自分の意思が簡単に通るときって、案外危ない

          常連がお店をつぶすことも

          飲食店に限らずサービス業で顧客満足度を高めるには、施設や従業員がいくら良くてもお客さんの振る舞いが重要である。   ■あるリゾートホテルで あるリゾートクラブに宿泊したときのこと。施設、料理、従業員の躾、すべてに満足度はそれなりに高かったが、唯一の致命的欠点はお客の質の悪さであった。 レストランでの傍若無人な振る舞いや、夜遅くまで部屋で騒ぎ続けたり、トイレを汚したりするのには正直辟易した。   ■常連客は大事だが 最近、良い居酒屋を見つけたので何回か通っている。料理も酒も旨い

          常連がお店をつぶすことも

          サラリーマンとしていろいろウロウロ

          サラリーマン生活を昨年卒業した。 それなりにいろいろ経験したつもりで、思い出すことがたくさん。   ■大過なく過ごす 20代の頃、大先輩が定年退職。 その頃の定年は50代半ば、定年の挨拶の決まり文句に、 「大過なく定年を迎えられたのは、皆様のお陰」というのがあった。   その時は、先輩たちのせいで後輩は苦労していると、 心の中で悪態をついたが、加齢と共にその心境がわかるように。   「人事異動、減点主義、年功序列、仲間意識、派閥、滅私奉公、イジメ、病気、オフィス・ラブ、家庭の

          サラリーマンとしていろいろウロウロ

          ビジネス人にとって大事なVSOP&L

          今では死語に近いVSOP、言うまでもなくブランデーの高級品である。 ずいぶん昔に誰かが言っていた、20代、30代、40代、50代の、 過ごし方コンセプトしてとても好きだ。 ただ、人生100年時代が喧伝されているので、60歳代を加えてみた。   ■20代は“V”、30代は“S”   20代の”V“はバラエティ(variety)の”V“、いろいろ経験・挑戦することが推奨されている。経験や知識の裾野の拡がりは、高い見識に繋がる。   まぁ、そこまで気張らなくても、若い時代の漂流・漂

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          転職先でつくる社内外の存在感と信用

          転職初日、昨日までの会社から新しい勤務先の会社に向かう。リフレッシュした気持ちと不安が入り混じっているものの、どちらかというとちょっとだけ気持ちは高揚している。 いろいろな新しい出会いに期待が高まる。   会社のお作法と掟いろいろ 会社法に則った経営をしている筈なので、どんなに特殊とは言っても限界があることが多い(この辺りは、最近話題のビックリ会社のようなこともあるのでそうも言えないか)。 そうは言っても、自分と仲間からの経験話を合わせると、会社のお作法や掟はいろいろ。 初め

          転職先でつくる社内外の存在感と信用

          最初の転職でわかった必要な能力と自信

          自己紹介の通り、農業研究者を目指していたが挫折し、会社員を経て30歳ちょっとで経営コンサルティング会社に無謀な転職。 そのときの不安と葛藤を今でも思い出す。 「やっていけるか」、「泣きついて前の会社にもう一度拾ってもらおうか」、「そうは言っても今さら逃げ出せない」、毎日いろいろ考えながら1年間が過ぎた。   隔離された世界から出た 新卒で入った最初の会社は、ある意味で伝統あるしっかりした会社。同期入社はほぼ同じような経歴で、先輩や後輩も似たようなもの。 お客さんもしっかりして

          最初の転職でわかった必要な能力と自信

          何社かの転職で落ち着く30歳前後

          毎日何回もテレビで流される転職サイトの広告、スマートフォンでお気楽に登録し、お気楽に紹介されるような雰囲気で伝えられる。 転職支援会社に履歴書を作成して訪れ面談、あるいは新聞や転職情報誌の社員広告を見ながら、探した昭和の時代とはは大違いだ。 かつては「中途採用」という扱いで、伝統的な企業では生え抜きの「新卒採用者」とは、明らかに出世に差があった。そのあたり、さすがになくなってきているようだ。 ただ、依然として「中途採用」という言葉は健在なのは、ご愛敬か。   何かやりたい、

          何社かの転職で落ち着く30歳前後