いつもひとりの私❶
私はいつも一人でいた。学生時代は放課が嫌いだった。みんなは誰かと話して笑っていたり、ふざけて遊んでいた。その中で私は、席を立つことなく本を読んでいることがほとんどだった。唯一席を立つのは移動教室かトイレだけ。友達ちなんかもちろんいなかった。それどころか話す相手さえいない。だいたい窓際の席だった私は、読書に飽きると外を眺めていた。運動場には、男子のはしゃぎ声とそれを見て笑う女子の声が広がっている。その光景を、羨ましそうに見ていた。
私の性格は、負けず嫌いでマイペース、人付き合いが苦手。得意なことは努力すること。
授業は真面目にノートを取り、小テストも必ず勉強して臨み、テスト期間は入念に勉強をする。部活も練習を一生懸命やる。とにかく頑張ることだけは得意だった。頑張っても、結果にはつながらないがそれはどうでもよかった。できることはやった。だから負けてもできなくても後悔はなかった。
やることやってもできないなら、頑張ったことだけは自分で評価をしてあげる。その積み重ねが生きるということだと中学生ながらに思っていた。誰かに認められたいって思って生きていたけど、そんなのどうでも良くなっていた。人生は自分のことをどう思っているかで決まる。どんな自分でも褒めてあげる。ダメだった日も頑張ったことを褒めてあげる。そうやって生きていこうと決めた。