見出し画像

ご近所トラブル パート1

棟内引越しを決めた理由の一つというか、私に取って一番の理由は、マンションの階下の住人とのご近所トラブルだった。階下の住人は、一人息子がいたが、大学をきっかけに家を出たみたいで、夫婦で暮らしていた。

子供3人が、歩く音がうるさいと最初は管理人経由で苦情がきた。管理人さんも、気の毒そうに伝えてきた。21時は寝かせつけをしているので、せめてその時間くらいまでは、目を瞑っていてほしかった。

他の2人には言ってきかすことが出来ても、長男に伝えることが出来ない上に、睡眠障害もあって、夜中に起きることも度々あった、
幸い、夜中に起きて動いている事に対しては気づいていない様だったが、長男がウロウロしない様にいつも気を遣っていた。

管理人さんから注意された後、今度は管理会社からも連絡が来た。気をつけますとしか言いようがない。
でも、訴えをスルーされたと思ったのか、今度は直接苦情を言ってくる様になった。

最初は、すみませんと謝っていたが、訪ねてくる時間がいつも19時から20時で、一番バタバタしている時間帯だった。その時間帯に、生活音の苦情を言われる事に段々腹が立ってきた。リビングでご飯を食べたり、テレビを見たりしてリビング内を動き回るだけで苦情を言われて、精神的に追い詰められた。

極力は注意しながら過ごす中、時々エレベーターで出くわす事もあった。前は奥さんとは時々話したりしていた。けれど、そうなってからはお互い無視、気まずい関係が続いた。

インターフォンに怯えながら生活を続けていた、元旦の午前中、大吾の妹2人が遊びに来た。
妹は1人は結婚して2人の子供を授かって、1人は結婚はしたが子供はいなかった。子供達は、久しぶりの従兄弟との再会で喜んで遊んでいた。

そんな中、インターフォンがなった。まさかの、元旦の昼下がりの苦情に、堪忍袋の尾が切れた。
飛び跳ねている訳でもない、親戚が集まっているだけの状態での苦情、「お正月に親戚が来ることもダメなんですか」とつい言ってしまった。

それからしばらくして、裁判所から私宛に民事調停の文書が送られてきた。そこまでするかと思いつつ、私自身も精神的に追い詰められていたので、逆に受けて立つ覚悟だった。

調停の日、お互いが裁判所の違う部屋に呼び出され、調停員が事情を聞く、実はその時すでに引越しを決めていた。でも、それは最後の切り札にしようと思っていた。

調停員に、騒音問題の経緯を話すと、子供の歩く足音ということや、苦情を言われる時間帯に同情を示してくれた。私が話を聞かれている同じ時間に、違う場所で階下の人も事情を聞き取られていると思うと、なんかむかついた。

調停員がお互いの話を擦り合わせて対策をどうするか、一旦退席して戻ってきた時に、「家、引っ越すんでもういいですか、相手の人に同じマンションなので、顔合わせるでしょうけど、文句言わないでくださいと、伝えてください。」と言った。

調停員は、早くいえよーと思ったかもしれないけれど、「それがいいですね。相手の方神経質そうですもんね」と最後まてこっちサイドの味方をしてくれた。と言っても相手には相手の味方風に話してたとは思うが、とりあえず長いご近所トラブルは幕を閉じた。

しかし、ご近所トラブル、パート2、パート3まで続く事になる。。。

いいなと思ったら応援しよう!