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買い物依存症

夜勤の都合上、平日の昼間に休むことが増えてきた。今まで、忙しく過ごしていたので、昼間に時間ができると、何をしていいかわからなくなる。

掃除など家事を勤しめばいいのだが、家でじっとしていることが苦手なので、つい外に出向いてしまう。

その頃大吾のお店のMAX期だった。でも、大吾からの生活費は変わらず10万円だった。
ただ、大吾はお金の管理がすごくざっくりで、本日の売上金を自分の部屋の小物入れ的なスツールの引き出しの2番目に入れていた。 
そこから、毎日すこーしずつ拝借しても全然気付かなかった。

今でこそプチプラコーデも定着してきたが、当時は、ファッション誌で見かけた可愛い服を躊躇なく買っていた。一回の買い物で何着も買い、トータル何十万の買い物も普通になっていた。
現金がなければカードで支払っていたので、いつも給料はその支払いに追われていた。

表面上高級なものを身につけていても、誰にも気づいてもらえるわけでもないのに、わかっていても買い物をやめられない自分がいた。
若い頃、彼氏がいないとダメだった時と同じ感じの感覚に似ていた。買い物することで、自己肯定感を上げていたのかもしれない。

買い物しまくった結果クローゼットの中も外も洋服だらけになった。総額何百万円、しかも、似たり寄ったりの洋服ばかり、辞めたくても辞められない負のループを抜け出せたのは、お金が底をついてきたのと、子供たちにお金を使わなければならなくなったからだったが、それがなければまだ抜け出せなかったかもしれない。

抜け出せたのは良かったけれど、今度は、アルコール依存症の如く、毎日飲まないといられなくなった。結局ストレスが多い生活を続けているとどこかに負担がかかって、それを紛らわせるための何かに依存してしまうんだと思う。

弱い自分を克服すべく、次々と試練が舞い降りてくる様になってきた。

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