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贅沢病

家を決めるにあたり、ほんと私たち家族が、贅沢病ということに実感させられた。
田舎には行きたくない、1人一部屋がいい、古いのは嫌だ。みんなそれぞれ贅沢なリクエスト。

そんな物件を探すと、今払っているローンより高い物件しかない。
それならば何故売るんだっていうもどかしさがある。

郊外だと半額くらいで借りれて、もしかしたら自閉症の子も、のびのびと育てられるかもしれない。
だけど気乗りしない。

大吾や、子供達のせいにしているけれど、結局は自分も踏み出せない。結局不動産が勧める物件も、18万円から24万円くらいになってしまう。

贅沢病が身についた家族の物件探しは難航していた。
その間も、会社の経営について見直すように話していたが、その話も聞いてくれない。
沖縄の事件を引きずったいたので、本来家探しは、充分な話し合いの元一緒に決めたい所なのに、勝手にどうぞって感じで、自分ばかりが焦っていた。

お金や、会社の話をされるのが嫌な様で、そのうち、「俺は事務所に住んでもいいから勝手にしたらいい」と言い出した。

一緒に住むバージョン、住まないバージョンの物件を探すことになったが、住まないバージョンで許されるのであれば、住まないバージョンの方が、家の広さ的にも選択肢が広がった。そして、住まないバージョンで、いい物件が見つかった。

夫婦納得済みの別居婚生活が始まった。

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