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sachikoua
後ろめたさ
中二病、反抗期真っ只中の、息子が暴れて、テレビを3台壊しても、食器棚のガラスを粉々にしても、壁に2メートル近くの穴を開けようとも、涙を流すことはあったけど、比較的冷静に見守った。
ただ、学校だけは卒業してもらいたかった。
中学受験で、比較的苦労することなく入った、某有名人が卒業していて、全国的にも有名な進学校を卒業させることだけが、当面の目標だった。
ゲームだけならともかく、起立性調節障害という病気の発症は、ほんとに辛かった。夢遊病の様に暴れて、寝てしまう何かに取り憑かれているのかそう思ってしまう。
本人から言わせると、朝は記憶がなくて気持ちも悪くなるし頭痛もひどい辛い気持ちお前にはわかるかと言って、時には涙する事もあった。
おそらく本当とは思うけれど、体験できるものでもないし、変わってあげれるものでもない。まして特効薬もないと言う現状に、色々な病院に連れていっては見たものの解決策は見つからなかった。
そんな息子のわがままを聞いていると、欠席や、欠課、遅刻が増えていった。学校からも周りからも、優しいねと言われたり、甘やかしてると言われたりしていたが、この苦しみは味わった人しかわからないと思う。
それにもして、中学一年で、別居、その後勘当され、長いコロナ禍、環境もかなりの負担だったと思う。
私自身もそんなストレスに耐えれなくなり、夜遅くまで飲みに行くことが増えた。
悪循環と分かりながらお酒に逃げていた。そんな母親にもイラついていたんだと思う。
子供から、片親を引き離した後ろめたさは、一生消えないんだろう。
長い長い反抗期の雪解けを待ちつつ、更に試練は続いた。