29歳。肩に乗る1匹の猫。
ある日から私の肩には1匹の猫が乗っている。
(私は猫を飼っていない。)
決してオカルト的なエピソードではない。
私はどうやらデスクワークが続くと肩が凝る。
その感覚というのが「肩に乗る1匹の猫」なのだ!
犬ではない。軽く踏まれても痛くないあの感じ。
今まではこんな感覚に悩むことがなかった。
肩こり?なにそれ?状態だったのに。
なんだか悔しい気持ちだ。
このきっかけは1回目の転職活動。
ちなみに今は絶賛2回目の転職活動中…。
無事に終わったら自分なりに転職活動をまとめてみようとも思う。
1回目の転職活動では、人生で初めて2ヶ月ほど立ち止まった。
それまでの私は常に動く!動く!
時間を待つ仕事なんて経験したことがなかった。
しかし、転職活動は自分で応募して待つ時間があった。
家で椅子に座って何時間も気がついたら経ってしまっている。
気持ち的にも「働いている人ってスゴイ…」なんて考えも生まれる。
こんな日を続けているとある日から首が痛い!…いや、重い!
ネックレスをつけただけで違和感!ネックレス重っ!
これは見えない何かが乗ってる感じだ。
オカルト系に例えると怖いから「猫」って表現がぴったり。
という感じでこの表現をするようになった。
しばらくして就職先が決定し、目まぐるしい毎日がまた始まったら、
その猫はいつのまにかどこかへ行ってしまった。
もう戻ってこないでね…。とそのときは思っていた。
しかし、またあの時のように私は家にいることが多くなった。
ゆっくりじっくり自分と向き合うときには1人の時間が増えるもの。
適度な焦りと緊張もあいまって体は働いているときよりも疲れてしまう。
すると、キタキタ!猫がまた肩に乗り始める。
今回の子はどうだろう?と思っていたら1週間ほどでいなくなってしまった。
なぜ?肩が軽いのは嬉しいけどなぜ?
先手必勝と思って、初回2,400円で人生初のマッサージに行ったから?
そこの先生には「これは息苦しかったでしょ〜。」と言われてしまうほどだった。
何かのドラマで見たが「凝ってないですね〜。」と言われると人はイラッとするらしいから、とても良い接客を受けさせてもらった気がした。
それとも、今がチャンスと思い立ち朝ヨガなんて始めてしまったからだろうか。ちなみに、毎日じゃなく気が向いたときにだけやる自由なもの。
それともこの生活に体が慣れてしまった?その適応能力は怖いなと思う。
どんな理由にせよもう肩に猫は乗せたくない。
肩こりってこんなに辛いのかと実感もできた。
マッサージに行く大人の気持ちもわかった。
もみ返しも初めて経験した。2日後に来たんだが普通なのか疑問だ。
よし。ひとまず今は軽い肩が嬉しい。
猫がまた帰ってくる前に少しずつ進んでいこうと思う。