君との距離
君に言葉を紡ぐことは難しい。
君にかける言葉ひとつひとつ、慎重になる。
君は素直に受け止める人だから、
優しくて繊細で曲がらずにそのまま育ってきた人だから、
私はそんな君に沢山救われたけど
君は沢山知らないところで悩んできたと思う。
悩んで苦しんで悲しくなって泣いた夜も、
仕事に行きたくないと思った朝も、
私が思う倍以上にあったと思う。
でも、私はそんな君に憧れている。
私は君の全部が羨ましい。
君は純粋だ。驚くほどに君の世界はふわふわしている。
君は魅力的だ。魅力的すぎるぐらいだ。
君のダンスは見てる人を楽しませて惹きつける。
ホソクさんやジミンさん、グクさんとはまた違うダンスをする君は自分の魅せ方を知っている人でそれを惜しみなく発揮する。
君がよく口にする「悲しみたくない」
君は多分、君を悲しませる原因が何なのか、誰なのか
よく知っている人だろう。でも君は誰も傷つけないように優しく嫌だという気持ちを表す人だ。
「幸せになりたい、メンバーと笑顔で幸せになりたい」
君はよく「幸せ」という言葉も口にする。
君は「愛」に飢え、「幸せ」を求め続けている人だと思う。
君がいる世界はどこよりも「幸せ」を交換できる世界だと感じている。君たちが私たちを「幸せ」にしてくれて私たちも君たちを「幸せ」にしてあげたいと勝手だけどそう思って全力を尽くしたくなる。
それが交わった時はなんとも言えない気持ちになる。
時にそれが壊されることだって君の世界では当たり前のようになってきている。お互いへの気持ちが、歪んで良いように利用されることなんてざらにある世界に私たちは繋がっている。
それでも君は近づいてきてくれる人だ。
君はファンのことを「友達」と言う人だった。
そんな関係にはなれないのに。
どうあがいても一般的に言われる「友達」の距離感にはなれないのに。
クオズのような「友達」にはなれないのに。
君が言うファンと「友達みたいな関係になりたい」とはどこまでの距離感だろう。
多分、君の中にだけ正解があって、それが今まで君がファンに示してきた態度なんだろうと思う。
泣いてるファンに迷わずハグするところも
ファンミで写真を撮る時に隣に座ってくれるところも
Wラで寝ているところをファンに見せるところも
充電がないと言いながら短いテレビ電話みたいにWラに来てくれるところも
包み隠さずファンに自分の気持ちを表すところも
2022年の会食でもひとり淡々と「なんで泣くの?」
という顔をして「アミの皆さんはそうは思わないと思います(休むことが申し訳なくない)」と前を向いていたところも
全部全部そうなんだと思う。
たとえ、家にまで来られたとしても
「大丈夫です、心配しないで~」
と、分かっていたかのように写真と共にそっと言葉を残してくれる。
ここまで書いてきても君のことは分からない。
でもそれでいい。君は近づいてきてくれる人だけど
必要以上に近づく関係性にはなれない。
私たちの関係って、見えない線引きがされている。
「アイドル」と「ファン」って結局そういう関係性でしか成り立たない。
それでも「ファン」は君を見つけて好きになって応援して愛しているし君は「ファン」が期待している以上のものを見せてくれる。
季節が変わり始めるころ、
君が私たちにプレゼントをくれた。
ハッピーボックスセットみたいなものを君はくれた。
いつの日かホソクさんが言っていた
「僕たちだけが見ているテヒョンの魅力をもっと
ファンの皆さんにも見せてあげたいな」
今回のソロアルバムでその魅力を少しだけ発見できた気がした。
君を愛で包んでくれる存在
私はホソクさんといる時の君が大好きだ。
ホソクさんといる時の君はいつもよりふわふわしている。
ホソクさんは君を一切否定しないし、
ただただ肯定してくれる存在だ。
君がホソクさんに褒められたい、近づきたいと認識し始めたのはどんな瞬間だったんだろう。
2018年のMAMAで号泣しているホソクさんの左後ろにいた君は辛そうな顔をしながらもホソクさんの後ろ姿を見つめていた。
「ホソギヒョンと沢山話して沢山泣きました。」
バンタンの精神的な柱のホソクさんと話した時、
君はどう感じたんだろうか。
あの瞬間、色んな思いが巡ったんだと思う。
君だけは驚いた顔をせず、ホソクさんの気持ちを知っていたかのようだったから。
ホソクさんにしか話せない時がある君
2021年のFESTAでは尊敬という題で
「jhope」と言っていた君
曲を一番最初にホソクさんに聞かせた君
ホソギヒョンに「大丈夫だよ」と言われたら
勇気が湧いてくる君
「ヒョン、ヒョン」ってホソクさんの後ろを着いてくる君を見た時、どうかそのままでいて、とは願わずにはいられなかった。
多分、君に対して、傷つかないでいてほしい、と
ずっと強く想っているのはホソクさんだと思っている。
ホソクさんといる時の君は本当にかわいいんだ。
君が私たちに伝えてくれた「ボラへ」という言葉
どうかこの先も永遠であり続けますように。