【詩】白木蓮
誰かが美しく輝いて見えると
“恋してるのかしら”
仕事に打ち込んでいると
“彼女が出来たんじゃないか”
“たくさん恋愛しなさい、成長できるから”
君らの感性は
色恋沙汰の強い刺激でもないと感応しないと言っているようなもので
鈍感宣言をしているとも 気付きもせずに
さも 恋愛経験が絶対的に正義かであるように言い放つ
そうであると言うならば
君の感受性は それ相応のものなのであろう
案ずるな
君が 恋愛することによってしか得られぬものを
他のさまざまな出来事や体験から得られる感性を
私は持ち合わせている
目を醒ますがいい
君が思う常識は そもそも
存在していない