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風俗通いで生まれたシナジー効果

 50代で男性機能を確かめたい衝動にかられ17年ぶりに風俗に通い始めたら心境、体調に思わぬ変化が現れはじめた。

キャストからの言葉

「胸…男なのにBカップありますね!」
「何か運動されてますか?」
「私より細いんじゃない?」

 50歳前から疲れやすくなり寝ても体力が回復しなくなたため体力づくりのため風呂上りに自宅で簡単な筋トレを始めた。といっても無理すると関節が痛くなるので2日から3日に1回、腕立て20回、腹筋40回。その程度。でも一度やると決めると続ける性格なので数年間、欠かさず続けている。上の言葉はお世話になったソープで服を脱いだ時、嬢からかけてもらった言葉だ。自分では日々の変化に気づけないのだがキャストにそんな自分の変化を気づかせてもらった。だらしない体から少しずつ引き締まった体に変化していたようだ。続けていることを褒めてもらったような気がして気分が前向きになった。

風俗からの体メンテナンス

 ソープでお世話になる際、まずキャストとの最初の接触はキスになる。当然、そんな機会は風俗以外にはない。おっさんを相手にしてもらって申し訳ない気持ちにもなるのだが、私のお世話になったキャストは嫌な顔もせず舌も使って仕事をしてくれる。そこでいつも気になるのは口臭だ。きちんと歯は磨いているつもりだが濃厚な接触になればなるほど清潔感は最低限のマナーだろうなと…。歯周病も気になり始めていたので23年ぶりに歯医者に検診とクリーニングに行くことにした。初めてクリーニングをしてもらったら歯はツルツルになって黄ばみもとれた。自覚症状はなかったものの虫歯も見つかって治療。歯医者さんから歯周病の予防知識もいただいた。自分の歯を維持し続けることを考える年齢なんだとメンテナンスの大事さに気づかされた。

「人前で裸になる」ということ

 私がたびたびお世話になる店は総額7万円のいわゆる吉原の高級店。キャストは礼儀正しくコミュニケーション能力も優れている。部屋に入ったら三つ指をついて挨拶してくれたあと服を脱がしてくれるシステムだ。サービスが始まるという期待に胸が高鳴る反面、会って5分そこらで体をさらすという何とも気恥ずかしく緊張する瞬間でもある。思えば50代になって人前で裸になることなんてない。服を脱ぐときは家庭、仕事、役職、収入、装飾品、すべて脱ぎ棄てる感覚になる。大げさに言うと一個の「生の人間」をさらしているといえる。そこにいま自分の価値は見いだせるのか。

「健全な」不健全

「あと10年はいけるんじゃない!?」
「2回戦できる人ってそんなにいないよ」

 50代から始めた風俗通いで行為が終わった後、お世話になったキャストからかけてもらった言葉だ。毎回、キャストには男性機能を確かめる目的を話すようにしている。数カ月に1回程度だが、機能の維持を確認した後はホッとし、それをできることなら長く維持したいと思う。そうした思いが筋トレのモチベーションにつながりさらには体のメンテナンスいう健康的なサイクルを生み出している。妻子持ちのソープ通いは不健全という誹りもあろう。でも気づいてしまった、それが私の中で「良く生きる」ことにつながっていることを。でも最後にここまで読んでくださった方に白状します。この備忘録は私の中にある後ろめたさをただただ正当化するための言い訳だと。




 

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