親のエゴ
15歳の彼が初めて人生の帰路に立ち
自分の成績から高校をきめる
親は必死に少しでも偏差値の高い
高校に行けるようにと
一点でもテストの点が上がるようにと
子どもに勉強する事と上を狙う事を
すすめる
人生の先輩の役割と思って
周りの子が偏差値の高い学校を目指しているのに偏差値の低い学校に行くのをどこか少し恥ずかしく思う自分がいる
子どもは言った
「偏差値の高い学校に行った人が将来成功するの?」
「偏差値の低い学校に入っても将来成功する人は沢山いる」
「僕は、僕の将来に関係の無い勉強をしたくない。そんな時間は無駄だと思っている」
「アルバイトもしてみたい。部活も楽しみたい。友達との時間も大事にしたい。そして、自分の目標に向かって学校の勉強は留年しない程度に頑張りたいと思っている」
「お母さんの圧で学校のコースを決めるなんて僕は嫌だ」
「自分が自分らしく過ごせる偏差値の学校を選ぶことが努力してない訳でも、逃げている訳でも、楽をしている訳では無いと思う。僕は勉強じゃ無いところで努力もしてる」
これを聞いて
子どもの屁理屈だと思う人がいたら
私と同じ
高校に行くのは子ども
偏差値の高い学校に行けば
選択肢が広がるという思考自体が
親のエゴだと
高校生活三年間を楽しく過ごすために
親は
「あなたのままで良いんだよ」
「あなたならどんな所でも大丈夫」
「とても努力してたよ。だって、中学も休まないで登校して、テストだって頑張ってた。」
「部活も頑張ってきた」
「高校もきっと楽しいよ」
「お友達と先生に感謝してね」
どうして、こんなふうに
言ってあげられなかったんだろ。
初めての受験生の親として
反省の日々
そして、今は胸を張って
心から言ってあげられる
「あなたは私の誇り。ありのままで大丈夫」
親のやるべき事は
この思いだったと今思う