単純な思考パターンを越えて
僕は今、旭川にいる。
昨日のnoteに書いたように旭川市科学館サイパルで「感じる数学2024 in 旭川」展が開催され、その解説ボランティアをするためだ。
展示会のことは後日、投稿するとして。
というのは今日(2024/8/4)も展示会があり、まだまだ色々と活動する必要があるから中々腰を落ち着けられないからだ。
そんなわけで今日の投稿は旭川へ移動中にあった出来事を紹介する。
僕のInstagramを見ている人はご存じの通り、岩見沢のサービスエリアは外国人観光客でごった返していた。
大型の観光バスから、お土産を購入するためにサービスエリアの売店に次から次へと中国人らしき観光客が入店する。小さな店内は人でごった返し、日本語よりも中国語らしき言語が飛び交いちょっと異様な雰囲気だった。
旅行を楽しんでいるのか、ところ構わず大きな声で話す一団を横目に僕は眠気覚まし用のガムを購入しようと思った。レジまでは長蛇の列。
別に急ぐ旅ではないので僕は大人しく列に並ぶ。
それにしても賑やかだな。
オーバーツーリズムという言葉をよく耳にするけれど旅行客はこれからどこに行くのだろう。美瑛かな?旭山動物園かな?なんて色々と想像していたら僕の会計になった。
レジのお姉さんに商品を渡す。
細かい小銭を持っていなかったので交通系電子マネーで支払うと伝える。
ところが新人さんなのか中々、スムーズにいかずレジ操作にてこずる。
ようやく機械が承認されて控えのレシートをもらおうとする前に、僕の後ろから
Coffee, ice, one!
Coffee, ice, one!
と中国人の中年女性がイライラした様子でオーダーする。
僕は思わず
まだ僕がレシートをもらってる途中でしょうが!
とラーメン屋で店員に言い放つ田中邦衛風に注意しようと思ったが、結局無言でスルーした。
店内を後にしても自己中心的な中国人観光客の振る舞いにイライラしていた。
しかしガムを噛みながら高速道路を走行していると、もしかしたらこういうことも想定できるのではないかなと、ある考えが浮かんだ。
それは件の観光客は、休憩時間で売店に立ち寄りアイスコーヒーを購入しようとした。しかし休憩時間は限られていて〇時までに観光バスに戻らないといけないものの、すし詰め状態の店内では中々買い物できない。
ようやく自分の順番が回ってきそうで、一刻も早く会計を済ませたいのに自分の目の前の日本人が「スイカで払います」とか分けわからんことを言って店員が手間取っているから、
何なん?現金で払えよ!こっちは急いでいるのに。
的なシチュエーションではなかったのかなと想像した。
僕自身も時間がない中、会計で並んで待たされるとイライラすることはある。人間だもの。
だから単純に中国人だから自己中で自己主張ばかりすると短絡的に考え、苛立った自分を恥じた。
人によるかもしれないが時と場合において、国籍関係なく同じようなことを感じることがあるならば相手の立場や状況を斟酌して広い心で受け止めることも大事だなと思った。もしかしたら日本人以上に慎ましい外国人旅行客もいるかもしれないのに一部メディアや自分のイメージが形成する偏見によって歪んだ認識やステレオタイプな先入観を有しているかもしれない。
パターン思考は楽だけど習慣的に繰り返していると中国人観光客を見るだけで嫌悪感を覚える遠因になるかもしれない。むしろインバウンドで日本経済を牽引している有難い存在であるとみれば店内でのオペレーションの改善とかどうすれば皆が上手くやっていけるかを考える足掛かりを作る契機ともなるだろう。
そんなことを車中で考えた。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。
できればムカつかずに生きたいからフラットな心でモノを見たい。