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感じる数学

なぜ数学の勉強をするのか?

趣味の数学について会話をしていると必ず尋ねられる質問だ。

僕は数学者でもないし、数学に関わるような仕事(学校の教員など)についていないけれど、純粋に面白いから学習している。

目的意識をもって取り組むこと、例えば何かのスキルを身につけるために学習するというのが世間一般の動機かもしれない。

しかし、学習を継続することで初めて分かる、自分の中で腹落ちすることがあると思う。それは数学に限らず例えば、ピアノの演奏や絵画、さらには料理など日々の暮らしの中での小さな発見もあるだろう。

続けていくことで見えてくる世界があるので、まるで宝探しをしているようなワクワク感を楽しむことができる。

抽象的な数学を学ぶことは風やにおい、音など目には見えないけれど存在するものを確かめる感覚に近いといっても良いかもしれない。

四次元以上の空間も定義すれば存在する。

さらに年齢、性別、国籍、言語、宗教等の違いを越えて概念や考え方を共有できるのも数学の魅力のひとつだ。ユークリッド空間においては、誰がどんな三角形をイメージしても内角の和は180°、円の円周の長さは2πrは変わらない普遍の定理である。

客観的なロジックを積み上げていくクールなイメージがあるものの、このような数学の普遍性にはある種の誠実さを感じることができる。

僕にはガロアやラマヌジャンのような特出した数学の才能はないかもしれないけれど、これからも目には見えないものの存在する世界に触れるために日々数学の学習を続けていこう。

失明しても研究を続けていたオイラーの背中を追って。

noteにも備忘録として今後、数学の概念について紹介する予定である。


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竹内康司
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