数楽のススメ
昨日(2023/12/12)の新潟ベンチャーサミット2023で南場さんの講演で、他にも印象に残った言葉があった。
それは「サイエンスからイノベーションへ」。
日本の大学研究者は非常に優秀な人が多いにも関わらず、基礎研究が応用研究に発展しなかったり、事業化できなかったり、特許取得に時間がかかったりと非常にもったいない状況にあるという。
社会課題を解決するためにサイエンスの知見を十分に生かせる環境をつくる政策も大切であるが、若者の理系離れという問題にも目を向けるべきだ。
女子学生が理系大学に進学するか否かは数学ができるかにかかっているという話を以前聞いたことがある。
早い人は中学生で、大抵は高校数学で苦手意識を抱いてからは数学とは距離を置くような進路を選択する傾向にある。
これは非常にもったいない、と僕は考える。
なぜなら数学である単元(幾何学、代数学、微分積分)などでつまずいたとしても、それが数学のすべてではないからだ。
一つの分野がダメでも他の分野ができる可能性はあるし、すぐに理解できなくても一周回って学習するとすんなりと分かることもある。
世界的に有名な数学者も学校数学の成績は芳しくなかったというエピソードもあるので、テストの点数が悪くても悲観することはないのだ。
学校数学が全てでない。
もっと魅力的な世界がある。
NPO数学見える化プロジェクトや僕の「数楽教室」が理系人材育成にわずかでも役立てばと思う。
しかし、そんな高尚なことは考えておらず純粋に数学が好きだから数学の魅力を伝えたい。
そんなわけでお知らせです(笑)
僕も解説ボランティアスタッフとして12/23(土)母校にお邪魔します。
イベントは応募制ですが、「特別展示 “数学者桂田芳枝が切り拓いた女性研究者の道” 」は会期中、誰でも閲覧可能です。
興味がある方は北海道大学までお越しくださいませ。
今日も皆様にとってよい一日でありますように。
自分の心の動く方向へ進もう。