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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

毎回、アロハシャツを着て微分積分の講義をする先生など大学初年度の一般教養の授業では個性的な先生に出会うことが多かった。

ある英語の授業は洋画を見て聞き取れた英単語を3つ以上書いて提出するだけの楽単で、その講義の中で様々な洋画を見ることができた。
「ミセスダウト」、「ミリオンダラー・ベイビー」、「フリー・ウィリー」など印象に残る作品が多く早々と課題を終わらせ映画作品に没頭した。

特に「Good Will Hunting」はお気に入りの作品で、講義後もTSUTAYAかGEOでレンタルして何度も見た記憶がある。

タイトルはgood will=良い意思と主人公のウィルにかけているという先生の簡単な解説の後に上映は始まった。

天才的な頭脳を持ちながらも幼い頃に負ったトラウマが原因で問題行動を起こす一人の青年と、最愛の妻に先立たれて失意に喘ぐ心理学者との心の交流を描いたヒューマンドラマ。たしか福山雅治さんも好きな映画作品として本作をラジオで紹介していたと思う。

映画の中で大学の清掃員のアルバイトをしているウィルが廊下に掲げられた代数的グラフ理論の難問をスラスラと解くシーンが、僕は何度見ても好きだ。

誰かとの出会いによって人生が大きく動き出すことがある。
僕自身、人と深く関わることが苦手で心を乱されないように一人で過ごすことが多かった。

グループでわいわいがやがやしている人々をみると自分とは無縁の世界だと距離を置いてきた。

それでも思いがけない偶然に導かれて心から尊敬する人に出会えたことで人に当たっていくのも悪くないなと思えるようになった。

今では自分から、ためらわずに声をかけることができるようになった。

初めてでした これまでの日々
間違ってないと思えたこと

陽だまりみたいな その笑顔
生きる道を照らしてくれました

心の雨に傘をくれたのは
あなた一人だった…

愛せなくていいから
ここから見守っている
強がっているんだよ
でも繋がっていたいんだよ
あなたが まだ好きだから

おなじ月の下で
おなじ涙流した
ダメなんだよって
離れたくないって
ただひとこと ただ言えなくて

いつか生命の旅
終わるその時も
祈るでしょう

あなたが憧れた
「あなた」であることを
その笑顔を 幸せを

福山雅治「最愛」

今日も皆様にとってよい一日でありますように。
人生が変わるような出会いを。

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竹内康司
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