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愚公山を移す

昨日(2023/12/1)、海外取引のための英文契約書の件で弁護士・行政書士と相談するために朱鷺メッセに行ってきた。

法務関係の知識は皆無のため素人仕事で作った契約書のプロトタイプを確認してもらったら弁護士の先生に

「消しゴムを売るための契約書ではないから、もっと言葉の定義を明確にしたり、あらゆる可能性についてリスクを回避するための内容を盛り込まなければならない」

となかなか手厳しいコメントを頂いた。

確かに知的財産権のカバーや保証の範囲について曖昧で何を守るのかを具体的に記述する必要があると思った。

さらに素人が契約書を作成して何かトラブルが発生した場合に訴訟対応は困難になるから「餅は餅屋」でないが、海外取引に強い弁護士に作成を依頼した方がよいとアドバイスを受けた。

様々な文献を参照しながら英文契約書を作成してきたものの、自分の能力では不十分だと思い知らされて悔しかった。

でも、だからといって諦めるわけにはいかない。
頂いた貴重なアドバイスを参考にして新しい弁護士や弁理士を探したり、知的財産権保護や契約書の各条項についての詳細を検討するのだ。

昔の僕は、壁が立ちはだかると乗り越えられない自分のスキルの低さを嘆き壁の前で立ちすくんでいたが、今は違う。

壁の周りをうろうろしながら乗り越えられなくてもどこか抜け道はないか色々探してみたりする。

優秀な他人に嫉妬することなく、今自分のできることに、ほんの少し付け足して前に進もうとする。壁をぶち壊す大きなハンマーはないかもしれないが、小さなノミでも叩き続ければ壁に穴を開けることはできる。

小さな積み重ねを大切にしていきたい。
たとえ毎日1ミリでも100日で10センチ、300日で30センチ進める。
わずかだとしても小さな進歩ができる自分を認めたい。

なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の跡の ささくれ
夢追いかけ走って
ころんだ日の跡の ささくれ

こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた風の中

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合せと呼びます

中島みゆき「糸」

今日も皆様にとって良い1日でありますように。
比べるのは他人ではなく、昨日の自分。
いつか誰かを暖める布ができると信じて。

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竹内康司
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