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神谷美恵子「生きがいについて」(みすゞ書房) 書店や図書館で手に取った本の中で心に刺さる一文を見つけた時、生きていてよかったなと感じる。 本書はそんな一冊だ。 結局、人間の心のほんとうの幸福を知っているひとは、世にときめいているひとや、いわゆる幸福な人種ではない。かえって不幸なひと、悩んでいるひと、貧しいひとのほうが、人間らしい、そぼくな心を持ち、人間の持ちうる、朽ちぬよろこびを知っていることが多いのだ。 人間の存在意義は、その利用価値や有用性によるものではない。 野
神吉直人「小さな会社でぼくは育つ」(インプレス) 勤務している会社で採用活動に関する業務に携わっている。 その中で来年から内定者に対し推薦図書を送るという新たな取り組みを行う。 期待と不安がある新入社員に対し選書した本を以前NHKで放送されていた「理想的本箱 君だけのブックガイド」のように紹介する。先輩社員からヒアリングしたおススメの本を内定者に数冊寄贈し、それに対するレポートを毎月、書いてもらう。 内定者への教育を目的としているのではなく先輩社員との交流の一環として
昨日の小林快次先生の著書の中で勇気をもらえる言葉があったので紹介させて頂く。 思えばそれまでのぼくは、目の前に高い壁があらわれたら、迷わず回り道をする人間だった。しかし、どうすればその壁を乗り越えられるか、のぼるべきか横からまわりこむべきか、徹底的に思考をめぐらせて壁にくらいついた経験は、これが初めてだった。 研究室のジェイコブ教授はよく、こんな言葉を口にしていた。 「もうアイデアが出ない、というのはうそだ。ずっと考え続けていれば、だれでも必ず優れたアイデアに到達する」