
記憶は記録ではない
○記憶とは
脳は入ってくる情報を興味関心や感情に照らし合わせて、取捨選択して記憶します。
脳の記憶容量が限られるので、関心のないことはスルーされます。なので見ていても脳の記憶に残らないということが起こります。
断片的に強く、はっきり記憶しているものと欠けているものが出てきます。
○同じではない
興味関心のフィルターを通ったもの、感情のフィルターを通ったもののみはっきりと記憶され明確に残ります。それ以外はスルーされて欠けてしまうか残っても弱い記憶なので、思い出そうとしても難しいです。公正とは言いがたいのが人の記憶です。
人それぞれのフィルターの違いで大きく変わってきます。記憶とは、ある意味その人の解釈であり、記録ではありません。
不注意で見逃したのではなく、見えていて脳が意図的にスルーした可能性もあります。
○記憶による判定の危うさ
記憶は記録ではないので、十分に配慮して使用しないと、記憶に絶大な信頼を寄せて判断すると大きな誤りをもたらします。正確な記録と照らし合わせながら利用するのが妥当です。