新緑の絶景鉄道写真集
5月というのは気持ちのいい季節です。晴れることも多いこの時期は、真夏ほど暑くはなく、蒸してもおらず、お散歩するにはもってこいの時期です。私が趣味としている鉄道写真での、この時期の被写体は新緑。お散歩しながら線路沿いでふらりとカメラを構えるのも楽しいものです。そこで今回は、これまで撮りためた写真の中から、新緑の鉄道写真集をお届けしたいと思います。
①山笑う
新緑の時期の色として思い浮かべるのはやはり若葉の「黄緑」でしょうか。ところが、実際に撮っていると、ひとことで新緑といっても実に様々な色があることがわかります。濃淡のある緑から、少し黄色がかった木々まで、春の季語で「山笑う」という言葉がありますが、まさにその通り、実ににぎやかで爽快な景色が広がります。
②若穂の田園
この時期に撮っていて楽しいのは田んぼのほとりです。植えられたばかりの若苗がちょぼちょぼと生えるさまは実に可愛く、まだ水面が見える田んぼからは青空を見ることもできます。撮るのが一週間もズレるとあっという間に様相が変わるくらい成長が早いのも面白いですね。
③川の風景
新緑に映える川の風景もこの時期ならではの景色です。山深い日本は随所で渓谷美を楽しむことができます。山を分け入る鉄道も多く、そういった渓谷美と絡める鉄道風景を撮るのも楽しいものです。ちなみにこの1枚目の土讃線のポイント、細い山道を登った先ですが、今では立派な展望台ができて撮影地が整備されました。
④残雪の山々
美しい川の風景もさることながら、残雪をたたえた山々が撮れることもこの時期ならではでしょう。雪国にようやくやってきた春を感じるにはもってこいの景色。写真は1枚目が巻機山、2枚目は鹿島槍ヶ岳を中心とした北アルプス、3枚目が鳥海山。いずれも日本百名山です。
むすびに
以上、この時期ならではの絶景新緑鉄道をお届けしました。この時期が過ぎるとじめじめとした梅雨となり、そして蒸し暑い夏となって、撮影には厳しい季節となります。まだまだ涼しい今のうちに、さわやかな鉄道風景を撮りに行ってみてはいかがでしょうか。
(掲載写真はすべて筆者撮影。なお、その後の環境変化や運用変更等により今では撮ることができない画角、鉄道車両が含まれます)