男として終わった瞬間
精神病院に入院していた時の事。
一回りほど年下の女の子と仲良くなった。その子は絵がとても得意で僕が無茶なお題を出しても、嫌がるどころか考え『こんな感じ?』と楽しみながら絵を書いていた。とにかく馬があったのだろう。僕も彼女と話しているととても楽しい気分になった。
ある日
「ぼうずさん、私の好みのタイプ」
と言われた。とても嬉しくまだまだ僕もいけるなと思ったが
「私、パパ的な雰囲気の人が好きなの」
それは男として見れてないということかと落ち込んだ。「もう、男としては終わりかな」と