お着物を着たい! ~千里の道も一歩から~
お着物に憧れて15年
これから和装にチャレンジする(つもりの)テンと申します。高校生の頃、うつ病と診断されてから早20年。気がつけば、ストレス激弱豆腐メンタルで30半ば…年間を通じて安定しない体調、家族や周囲の方に助けられて今に至ります。
高校の頃から親の悪性腫瘍による入退院、結婚、同居の祖父の看取り、遺された祖母と同居と介護…自分の体調や家族との調整で、必死に生きた15年でした。自分の予定は、自分以外の人の都合で決まる生活。そんな生活の中でも憧れるものがあった。それがお着物!
京都の「姉さん」
いろいろあった高校生の頃、父の紹介で素晴らしい大人の女性(既婚)とご縁がありました。今、姉とも母とも慕う方です。以後、この方を「姉さん」と呼ばせていただきますが、生まれも育ちも京都、まさに「京女」!博識で合理的な方で、なによりも懐の深さと優しさが天元突破した方です。
京女を地で行く姉さんは、私に良い着物を教えてくれて、着物に対する憧れを年単位で育ててくださいました。本当にたくさんのお着物や帯などお持ちで、チラチラ拝見するだけで目の保養でした。私のお着物への憧れは、もしかすると洗脳かもしれない…笑
「姉さん師匠」爆誕
今年の春、姉さんからの愛とご縁を持って、めちゃくちゃ素晴らしい伝統工芸品のような帯をプレゼントしていただくことになりました。しかし、これに見合うお着物もなければ、自分でもない。私にはもったいなさ過ぎるお品でした。まさに、豚に真珠、テンちゃんに帯。
そうこうしていると、姉さんからの「自分で着付けられるようになったら?」というハッキリとした一言で、私の憧れを実現するための道がひらかれたのでした。思い返せば、そのあとの「そうなりたいです!!!ずっと憧れてたんですよ」私の返事をもって、「姉さん師匠」が爆誕しました。
身につけたものは一生の宝物
姉さん師匠は、これまでの知識と合理的な思考から、私の和装への道をひたすら考えてくださったのだと思います。和装を通して身につけたものが、私の一生の宝物になるように。
私にはすべてが足りていません。そんな右も左も分からない私のために、姉さん師匠は必要な物リストを考え、ロスなく低コストな解決方法を思案し、ロードマップを作成して、人生を通じた「着付けコース」をプロデュースしてくださっています。
姉さん師匠プロデュース「半独学着付けコース」
独学を主軸にし、着物教室を必要に応じて利用するコース設定です。私に必要と考えられる用途別のテキスト類、たとえば、基礎知識としての着物に関連する名称、取り扱い、簡単な被着法が書かれた初心者のための入門書。座学ですね。
その座学と並行して、いろいろなお店をまわることで実物を見学、購入する実地研修。このときの雑談などで、お道具類、必要な豆知識と注意事項などを口頭でご教授いただきます。
姉さん師匠プロデュースのロードマップにおける計画では、今年の秋までの課題は「浴衣」。まずは、夏休み頃までに浴衣や半幅帯、下駄、和装下着などを準備すること。そして、秋まで、自分で浴衣を着付けられるようになり、おでかけできるようになることです。
楽しんで学びたい
今年に入って怒濤の進捗?ですが、姉さんのおかげで着物への憧れを実現することが叶いそうです。着物推しは、贅沢なものだと諦めかけていましたが、周囲の理解や後押しで「自分のために頑張りたい!」と思えるようになりました。これも一つの推し活ってやつでしょうか。うつ病と一緒に着物推しも続けていきたいものです。とりあえず、長期的な視野で楽しみつつ、じっくり学んでいきたいと思います。
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