ロンドン買い付け備忘録Ⅱ ⑤
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名古屋で大学生活を送る傍らヨーロッパで買い付けたヴィンテージ古着を国内で販売しているAmanoと申します。
今回は、二度目のイギリス買い付けと初のイタリア買い付けに関して、商品紹介を交えて綴っていきます。僕が経験したことや感じたことをできるだけダイレクトにお伝えしたいので少々言葉遣いが乱雑になるかも。悪しからず。
今日は一日がかりで荷物の発送を終え、夜中の便でイタリアへと向かいます。
イギリス最後ということで、早起きしてイングリッシュブレックファーストを食べに行きます。
エプロンをかけたおじさんが良い味出してます
ボリューム満点。味はぶっちゃけフツーですが値段は千円超えてきます。イギリスって感じです。いいんです。これで。
荷物を集荷場所へ運んでいる途中、通行人に「Hey,harry!!」と言われ、なんのこっちゃと思っていましたがよくよく考えてみると運搬に使っていたこのカート、最寄りのキングスクロス駅から借りてきたもので、ガチガチの九と四分の三番線に行くやつみたいになってしまっていました。ハリーポッターのやつです。
配送を終え、出発前にこっちで出逢った友人達と夕食を食べに行きます。人が人を呼んでくるので、だいたい一回の集まりで初対面の人が一組はいるのが面白いです。フォトグラファーだったり、ミュージシャンだったり、俳優を目指していたり、美大に通っていたり、バックグラウンドはそれぞれですが気のいい人ばかりで、みんな大好きです。
ここのピザめっちゃ美味しかったな。
友人等と別れを告げ、荷物をまとめるためにホテルへ戻ります。イギリス最後の感慨に浸ろうと、乗り物は使わずに40分歩きました。まあ来年また行くんですけどね。BEATLESやTHE 1975を聴きながら、煙草を蒸して歩きます。
途中イカした内装のバーバーを見つけたり。次来たときは行こう。
荷物をまとめ、深夜バスで空港に向かいます。ここでもなんとなくバス停まで歩いて行ってみます。普通に乗り遅れそうになりましたが、これでいいんです。
イタリアはナポリのカポティギーノ空港に到着です。暑い!
涙目のルカが出てくることもなく、白タクにふっかけられることもなく、普通に市内に向かいます。
次回から激動のイタリア買い付け編です。マジに"激動"なのでお楽しみに。
ここらで商品紹介といきましょう。
イギリス買い付け最後は"らしい"もので。
<Barbour "SPEY JACKET" 91’s made in England 3Crest>
英国のアウトドアライフスタイルを体現するブランド≪Babour≫
バブアーの製品の耐久性、防水性は第一次・第二次世界大戦期、バブアーがイギリス軍に防水服を提供していたことが物語っています。さらにバブアーは、イギリス王室からも評価されており、その証としてバブアーのロゴには、イギリス王室の皇太子等3人の紋章が入っています。イギリス王室御用達に認定されているのはおよそ800程あると言われてますが、3つ全て授かっているというのはとても希少です。
そんなバブアーから今回紹介させて頂く"SPEY JACKET" は古くから英国でスポーツのひとつとして盛んだったフライフィッシングシーンでの専用ウェーディングウェアとして重宝されてきました。
現在におきましても、復刻別注やサンプリングするブランドが後を絶たないことから、オリジナル品のデザイン性の高さが窺えます。
丈夫なオリジナルエジプト綿の生地に独自のオイルド加工を施し、アウトドアにおける防水性や通気性を兼ね備えた実用性にも優れた一品。広めにとられた身幅、肩の動きを自由にするラグランスリーブと広目のアームホール、用途がフィッシングなだけあってその動きやすさは抜群。
本個体は3ワラント時代の旧モデルのビンテージバブアーではありますが、特に目立った破れなどのダメージなく、保管による微細な皺が現行新品では出せない雰囲気を出してくれています。いい具合にオイルも抜けているので、ベタベタすることもなく良い塩梅です。
裏地の状態も良好。
ルアーを引っ掛けるためのDリングも右胸、左脇下、両方残っています。Vintage SpeyのDリングが両方とも残っていることは非常に珍しく、大抵どちらか、もしくは両方のDリングが取れてしまっている事も決して珍しいことではありません。
現行でも復刻が出ているSpeyですが、オリジナルのこの何とも野暮ったいシルエットラインが堪りません。
襟を立てた時のシルエットも逸品。
表記も現代のファッションに落とし込みやすいLARGEサイズ。
色は定番のセージグリーン。これ以上ないといっていいほどのグッドコンデションのUKモノの王道をこの機会にぜひ。
Thank you sold
お次もバブアーからレアモデル
<Barbour “BURGHLEY” 80’s 2crest made in England>
こちらはバブアーの隠れた名品”BURGHLEY”
こちらのBURGHLEYは主に冬季をはじめ、耐候性を必要とする際の乗馬専用として設計されたロングコート。他の汎用流通のモデルと比べ、生産数、流通量が非常に少なかったとされる稀少なモデルです。
腕の可動域を広げるラグランスリーブのステンカラー仕様。
コートの裾が左右に振り分けられるロングベントタイプ。
内側裾部分にはモーターサイクルコートにもよく見られる、ライディングの際に足を留めて固定するためのレッグストラップが付属しております。乗馬だけでなくバイク乗りの方にもおすすめの一品です。
衿にはコーデュロイが使われておりチンストラップも付属していますので襟を立てることで防寒性も抜群です。
フロントの前立てはスナップボタン式になっておりジッパーの間から吹き込む風すらも防ぐことができます。
また、前立ての横には小さいジッパーが付いており深めのポケットがございますので普段使いの際にも非常に便利なディティールと言えます。
生地はバブアーオリジナルの高品質なエジプト綿にオイルド加工を施したもの。インナーには英国伝統のドレスゴードンタータンチェック、下半身にはインナーナイロンが施されているため、飛散する雨水や土等を防いでくれる設計がなされております。
ボタンやジッパーなどへの破損も見られず、いい塩梅に皺も入ったベストなコンディションと言えるでしょう。サイズも日本人の体格にマッチする34。今後の入手が極めて困難な1980年代頃の希少な2クラウンのBURGHLEYモデル、この機会に是非。
Thank you sold!!
今日はこの辺で👋
Thanks uk