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圧倒的な青の世界

そして私たちは、足を踏み入れたとたん、言葉を失った。

“青の都”サマルカンドブルーに。
目の前に広がる、青いタイルの海に。


サマルカンドの北東部、シャーヒ・ズィンダ廟群にやって来た。11世紀から19世紀に建てられた20以上のお墓。ウズベキスタンの英雄、ティムールの一族が眠っている。

モザイクタイルの装飾は、明るさ、深味、色合いが異なる青色の集まり。淡いパステルブルーから、ターコイズブルー、鮮やかなロイヤルブルーまで。

世の中にこんなに多様な青色があったなんて。息を呑むくらいの、圧倒的な青の世界だ。イスラムの歴史に思いを馳せ、青の世界に佇む。

青のグラデーションが、心身を鎮めてくれる。深く息を吸う。ちょうど、午後のアザーンが聞こえてきた。心が穏やかに、平らかになる。

そっとタイルに触れ、幾何学模様を指先でなぞる。

どうか、どうか平和な世の中でありますように。そう願わずにはいられない、圧倒的な青の世界。

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み・カミーノ
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