「若草同盟」の1巻を読んだ【日記】
新田章さんの「若草同盟」の1巻を買った。そんで読んだ。
大学生から新社会人になったくらいにかけて、新田章さんの「あそびあい」と「恋のツキ」を読んでたから新作うれしい。
「あそびあい」と「恋のツキ」で私の恋愛観がほぼ形成されている。
私の恋愛観というか「女性の恋愛観ってこうなんだー」みたいな。
生まれてこの方モテたことなどない、異性とろくに付き合ったことのない人間だから結構ゆがんだ恋愛観が形成されてそうだったけど、これくらいリアルでひねた恋愛ものが当時は空想として面白く受け入れられた。若かったしな。
さて、30前後になった今、「若草同盟」を(1巻だけとはいえ)読んだ感想としましては
しんど、、、
弱者男性の気持ちのリアリティ具合やばすぎでしょ、若草同盟のアユムの気持ちわかりすぎる。痛いくらいにわかる。
リアルすぎる
私も社会に馴染めない弱者男性である自覚があるんだけど、めっちゃわかる。
「すごい俺」になった方がいいのはわかってるのよ。なんのひねくれもなく健やかな学生時代を送って精神的にも肉体的にも健康で人間関係も構築出来てちゃんと社会に馴染めるのが理想なのはわかってるのよ。わかってるんだけど
弱い今の自分を捨ててまでそうなりたいわけじゃない。
という気持ちがこめられているのがこのセリフだと思う。理想の自分になることが自分が自分じゃなくなることに直結してると考えてるんだ。弱さこそが自分のアイデンティティになっちゃってる。
自分が自分のまま愛されることはないし、だからと言って今より強い自分になりたくもないんだよ。
おそらくそれが弱者男性であるアユムの気持ち(の一部)だと思う。
まだ一巻目だし、今後どんな展開になるかはわかんないけど、過去二作とも波乱万丈な展開になりながらもきれいな着地を決めているので、今作も読者としてハラハラしながらもどう落ち着くのかを楽しみに購読しようと思います。
あとタイトルロゴめっちゃいいよね、、、超好きだ、、、