【防災】 災害時に防災士が果たす役割 1月26日（日）
昨日、開かれた、「第2回 令和6年能登半島地震対策検証委員会」では、防災士についての言及もありました。案の段階ではありますが、今回の地震を通じて見えてきた、課題と改善の方向性から、防災士が果たす役割とその未来像について考えさせられます。
【主な課題と改善の方向性】
【地域防災を支える】
能登半島地震では、複数の自主防災組織が避難所運営に携わりましたが、役割分担の不明確さや計画不足が課題として浮上しました。この問題を受け、地域ごとの具体的なマニュアル整備が急務とされています。また、女性防災士の活躍が期待されており、多様な視点を取り入れた運営体制が、災害時の柔軟な対応に繋がると考えられます。
【ネットワーク強化】
地震後の支援活動で、防災士同士の連携や自治体との協力が不十分だった点が指摘されました。この改善に向けて、自治体が主体となり防災士会の活動を支援することや、スキルアップを目的とした研修の充実が求められています。また、防災士同士の情報交換や交流の場を設けることで、災害対応の質をさらに高めることが期待されています。
【応援派遣体制の構築】
災害対応には、地域を越えた広域的な協力が不可欠です。能登半島地震でも、防災士が他地域へ応援派遣される場面がありましたが、その体制はまだ整備が十分ではありません。防災士会を中心に、応援派遣の仕組みを具体化し、災害発生時に迅速かつ効果的な支援が行えるような体制づくりが求められています。