鬱病と就職
毎日暇を持て余しているので、酒ばかり飲むようになったのだろう。それならハローワークに行って就労支援A型の就労先でも見つけようと、ふと考えた。それで酔っぱらいながら、インターネットでいろいろ求人を見ているうちに首が苦しくなり、きつくなってきた。鬱である。
そのことを医者に話すと、就労移行支援の会社を紹介された。それは以前同じく鬱病の息子が利用したことがあり、中身は大体知っている。いくら鬱で仕事ができないといっても、今更そんな所へ行って社会人のいろはを習うようなことは馬鹿馬鹿しくて、僕のプライドが許さない。それに幾らかカネでもくれるならともかく、無給である。会社に言わせると無料で支援しますといったところだろうが、行く意味がない。
だからと言って給料を貰えるところへ行って、どこまでやれるかは自信がない。既に61歳なので、もう隠居でいいや、と思っていた。
57歳から会社を辞めたが、それまで退屈した記憶がない。医者に言わせると、退屈を感じるのは、鬱が良くなってきている兆候だという。それでも求人を見ただけでやる気が削がれるのは、まだまだということだろう。
遊びに行く時は全然鬱なんてでないのに。仕事へのトラウマといったところか。降格させられた時点で会社を辞めればバセドウ病やうつ病なんぞにならずに済んだのかもしれないが、あの時点で辞めていれば、年齢も50歳だったので、再就職もままならず、生活が苦しかったろう。こうなるようにできていたのだろう。
因みにシニアの3大就職先といえば、表題の画像にあるように、警備員か清掃員かタクシー運転手らしい。どれも僕には務まりそうにない。