ゲーテはすべてを言った
第172回芥川賞の発表があった。何と我が母校の大学院生ではないか。これを喜ばずにいられよか。鈴木結生(ゆうい)さん。23歳。受賞作は「ゲーテはすべてを言った」である。
しかも福岡で最も頭のいい子が行く学校の1つ、修猷館高校出身だ。なんでウチの大学に来たのだろう。まあ詮索は置いといて、まだ僕はその本を読んでもいない。図書館にリクエストしても、いつ読めるかわかったものではない。かといって買うのは勿体ない。どうしたものか。やっぱり図書館にリクエストしよう。急ぐ話でもないし。
これまで我が母校では葉室麟さん(12年直木賞)、東山彰良さん(15年直木賞)、沼田真佑さん(17年芥川賞)という3人の直木賞、芥川賞の受賞作家を輩出している。しかし現役の大学院生は初めてである。葉室麟さんは惜しくも数年前に亡くなったが、結構読んだ。その作品は映画やドラマなどに使われている。東山彰良さんの受賞作も読んだが、サスペンスもので、なかなか読みごたえがあった。失礼ながら沼田真佑さんの作品はまだ読んだことがない。
こうやって僕も文壇にデビューしたかったなあ。夢は息子に託そうか。