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トルコ旅行あとがき

 空が何処までも青い。雲一つない。雨など降るような予兆さえない。そのせいか、やたらにホコリまみれになっている自動車を見かける。洗っても洗ってもすぐホコリまみれになるのだろう。
 トルコの大地は広い。日本の2倍はあると聞いた。調べたわけではない。しかし東側は危険区域として外務省が渡航を許していなかったと思う。シリアにイランにアルメニア等が位置する。確かにちょっと怖い。
 だから日本と同じ位の面積を旅行すると仮定しても、実質9日間で全部見るのは無理である。カッパドキア、アンカラ、イスタンブール、そのあたりを主要に巡るしかない。トロイにも行きたがったが、このツアーでは割愛された。
 トルコツアーを芸能人のヒロミが宣伝しているせいか、日本人のツアーに、よく出くわした。勿論中国韓国もたくさんいる。有名な観光地だとグッチャグッチャになってしまうことになる。だがなぜか不思議なことに喋らないでも日本人か韓国人か、中国人か区別がつくのはどうしてであろうか。何となく着ている服装とか行動でわかってしまうのである。
 それにしても連日の暑さには参った。サングラス無しでは目が開けられない。バスが急に徐行しだしたので、聞いてみると、道路のアスファルトが溶けているようだ。
 コンクリートの地面に大きな犬が横這いになって寝ているのを各地で見た。耳に鑑札のようなものがはめ込まれているので、野良犬ではなさそうだ。連日40度超えである。犬もかなワンといっている。これは誠に厳しい。
 ついつい寄ったところでトルコアイスを買ってしまう。100トルコリラだ。高い。アイスクリームとビールでトルコリラが予定の半分くらいでなくなってしまいそうになった。まことにこんなに物価が高いとはしらなんだ。
 アンカラやイスタンブールへ行くと、幾分暑さも和らいだが、それでも30度は超えている。
 イスタンブールではトラムがある。そのためかどうかものすごい渋滞である。トラムを辞めて、地下鉄でも掘ったらどうかと思うが、そこまで財政に余裕がないのかもしれない。
 それでも1度は行ってみる価値はあると思う。
 帰りの飛行機は心なしか行きより早かったような気がする。当然ながらエコノミーである。また、中国東方航空である。行きと比べ機内食は多少マトモになっていた。
 83歳になるツアーの参加者であるH氏にはワインやビールをご馳走してもらい大変お世話になった。同じ小倉なので、また会おうということで、名刺を頂いた。早速帰り着くと電話してお礼を述べた。誠にさっぱりした金遣いの綺麗な紳士であった。またいつか奢ってもらおうと目論んでいる。
 長いトルコ旅行エッセイもこれで終わりである。次は沖縄、エジプト、台湾に行くつもりでいる。家庭の財政は果たして大丈夫なのであろうか。一応計算しながら計画は立てているつもりではいるのだが。

 

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