独居老人
母は88歳。広い家で独りで暮らしている。父が亡くなってからなので、かれこれ20年近く経つ。ヘルパーさんが週に1回来てくれて、風呂やトイレの掃除等をしてくれる。基本的に歳の割には何でもできる。ボケなくてシャンシャン自由に動ける。
これで持病でもあれば、こちらも放っておくわけにもいかないのだが、お陰様でいたって元気で、どこも悪い所はない。大腿骨を10年前ほどに骨折したことがあったが、順調に治って、今はかえって薬のおかげで、骨密度が強くなっているそうだ。最初足の骨を折ったと聞いた時は、このまま歩けなくなるのではないかと心配したが、杞憂に終わった。
昔はよく温泉とかに連れていったものであったが、今は体が弱っているという理由で、旅行にも行きたがらなくなった。家の風呂に入るのも用心深く入っている有様らしい。
それ専用のヘルパーさん?、介護士さん?を頼んで風呂に入れて貰えればいいのだろうが、そこまではないらしい。年に一度、検査があって、それで介護のランクを決めて、必要な介護をするようになっているらしい。
そのおかげで独りで暮らしていても不自由なく暮らせているらしい。施設になんぞは絶対に入りたくないといっているので、本人の意思を尊重することにしている。
我が家が、そっちに引っ越して世話をすればいいのではあろうが、息子や妻が仕事を持っているので、そうもいかない。自由なのは僕だけなので、今は週に1,2度電話するだけだが、頻繁に帰って様子を見に行こうとは思っている。小倉と広島なので、ちょっと交通費がかかるのが難点ではあるが。