プロ野球を半世紀見てきて
プロ野球を半世紀、見てきた。昔のプロ野球選手は、今みたいにそれほど必死ではなかったように思う。よく肉離れを起こしていた。練習不足準備不足であろう。
昔のTV中継は、今みたいにバックスクリーンからの映像ではなくて、バックネットからの映像だった。だから菱形のネットがぼやけて見えていた。
小松辰雄が150km/hのスピードボールを投げていた頃、皆驚いた。スピードガンの申し子といわれた。でも今は高校生でさえ150km/h投げる。丁度悟空とベジータが苦労してスーパーサイヤ人になれたのに、その息子たちはあっさりなれたのに似ている。
スピードガンのなかった時代でも150km/h出していた投手はいたかと思うが、160km/hは流石にいなかったかと思う。昔の子と今の子は体格が違う。だから昔はアンダースローが多かったが、今はほとんど見ない。
最近はあまりないが、昔はよく乱闘があった。血の気が多かったのか。これも時代の違いといえるかも。
TVでは巨人戦が何処の地方でも中心に流れていた。巨人=プロ野球、長嶋や王の時代だった。
プロ野球カードが流行った。お菓子のおまけだった。仮面ライダーの時と同じく、お菓子を捨てる人がいたので、問題になった。
野球漫画が流行った。当時スポーツといえば野球で、子供の将来の夢もプロ野球選手が多かった。ただ今みたいに英才教育はなかった。今はスポーツ全般広くメジャーになって選択肢が増えたように思う。
プロ野球の親会社も昔と今ではだいぶ様変わりしている。新聞社や、鉄道会社、映画配給会社、食品会社、最近ではゲーム会社、IT企業。
昔、投手は肩を冷やすからと水泳は禁止だった。今は体全体の鍛錬に積極的にプールに入る投手は多い。
投手は基本、中2日で投げていたので、30勝くらいしても不思議ではなかった。今ほど一生懸命投げてないで、適当に手を抜いていたように思う。
いずれにしても今の日本プロ野球は世界一の称号を手に入れた。手を抜くことなく皆必死にやっている。昔の選手はそこまでなかったのではないかと思う。