バセドウ8年うつ6年

　この日、雨の中を歩いたせいもあってか、帰ってから脈拍数が早くて、100を越え、それがしばらく収まらずに、きつい思いをした。バセドウ病の再発かと考えたりしたが、それ以外の症状はない。ともかく明日、まだ動悸が収まらなければ、病院に行こうと思った。
　午後3時に就寝。午後9時に起床。10時から推しの當真あみ主演のドラマがある。絶対見なくては。お陰様で寝たのが良かったのだろう、動悸は多少収まってきた。測ったら９６に下がっていた。
　バセドウ病には完治という言葉がない。寛解という。いつまた再発がおこるかわからない。
　うつ病にも完治はない。同じく寛解だ。だがうつの場合はいつまでも離れないでくっついている。薬で抑えてはいるけれど。
　かれこれバセドウ病発症から8年、寛解して４年が経つ。うつ病の場合は6年が過ぎ、今だ通院している。
　うつ病になった時、まさかこの自分が、と思った。気分的に落ち込むことはないのである。ただ体がきついばかりなのである。だから最初に受診した時は、信じ難かった。だがいろいろ言われてああそういえばそうだな、ということに思い至った。
　そうか、あれから6年が過ぎたのか。早いものだ。バセドウ病からうつになる患者は結構多いらしい。僕もご多分に漏れずそのようになった。
　ここでまたバセドウ病がぶり返すと予定している海外旅行をキャンセルせざるをえなくなってくる。折角ここまできたのに。とりあえずは大丈夫そうだけれど。