甘党
酒をやめて以降はすっかり甘党になってしまった。もともと甘いものは好きであったので、なってしまったという言葉は適当ではない。酒を飲みながら肴に饅頭を食うような男であった。
子供の頃は親の方針でおやつはなかった。その分3食しっかり食べろということである。だからあまりお菓子を食べる習慣はなかった。たまに貰い物の羊羹とかを食べさせて貰うことがあったが、子供の頃というのは意外と羊羹とか最中とか和菓子系が嫌いな子が多かった。僕の妻も僕自身もそうであった。チョコレート菓子とか洋菓子関係は好きであった。
ところが大人になると、こういうのが好きになる。不思議なものだ。勿論洋菓子も好きではある。
妻がGW時、ぜんざいを何度も作るものだから、こっちも平らげないと気が済まない。餅を入れて食べる。最高である。体重はどんどん増えていった。
一方我が息子は、鬱のせいで、食っちゃ~寝~の生活で一時期80㎏あった体重が、今はダイエットして着実に減量している。僕とのゲーム差も縮んでいき、尻に火が付きそうだ。逆転されたらえらいことである。
甘いものを食べた罪悪感を消すために、腕立て伏せをいきなり始めたり、フェイスタオルを腰に巻いて絞ったりした。もうほぼ60㎏が目の前に迫っている。
その割にウエストが大きくならないのは儲けものである。これでズボンが入らないとかになったら、ちょっと本気でダイエットしなければならない。でも体重の増えた分ってどこにいっているのだろうか。明らかに脂肪は増えているのだけれど。