祖母
祖母が認知症になってもう何年にもなる。
今日の午後4時頃母を追って逝ってしまった。
認知症末期でずっと苦しみながらも生きてきた祖母。お疲れさま。
これでやっと寝られるね。
祖母はそこっなしに明るい人でした。
優しくて、いつもにこにこしていました。
周りを明るくしてくれて、心穏やかにしてくれた。
祖母は北海道私は関東と遠いですが、運動会のたんびに来てくれた。
いつも台風が来るって時に被るんですが、台風は明後日の方向へ逃げていく。
祖母の太陽のような笑顔に負けて。
認知症になる前電話して、変化を感じて親に話したら、気になってたのこと。
それから1ヵ月後祖母は施設に入った。
私は祖母が認知症になったことを受け入れられなくて、電話を躊躇していたと思っていた。
だけどそれは違った。
祖母に対する私の態度が変わることが、苦しかった。
今はっきり言える。
私は祖母を尊敬していた。
だから認知症になった祖母に対する、言葉遣いや接し方を変えてしまう自分でイヤだった。
祖母はきっと分からない中で、表現できなくてもわかってた部分はあったのかな
と思う。
祖母との関係を壊したくなかったし、自分が発した言葉で傷つけたらどうしよう。
そればかり考えていた。
母が亡くなって、そのことを祖母に伝わるののも怖くて、電話の回数が減った。
暗闇の中、祖母は何を見つめあるきつづけたのだろうか。
ただ母の時も祖母の時も笑った顔がなぜだか浮かぶ。
それがよけいに切なくて。