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16の思いも天にのぼる エピローグ

  広の死はそれぞれの心を動かし、一歩大人へと成長させた。
 まだ幼さが残る心は、拒絶したり他者を憎んだり様々な感情が生まれた。しかし幼さと大人の心を持っていたが故に、他者の気持ちを知ったり、自分の気持ちと向き合ったりすることで、死をばねにし、立ち上がることができた。
 まだ割り切れない部分があるが、それでも前を向いて生きて行かなくてはいけない。
 それが広にとっての弔いになるのだ。
 死は遠い所に合って、意外と近くに現れたりする。
 取り乱して良いと思う。だけど落ち着いたら、その死をどう乗り越えるのか、考えてみるのもいい。
 十六歳の思いもいつか、その死を乗り越えて、きっと素敵な人生が待っている。
 それまで生きて、前を向いてみんなは歩んでいくことだろう。

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