なければいけない教からの脱却
目の前のことに一生懸命向き合うことに必死で子育てをしてきた約20年。
現在は、19歳と16歳の長男長女を筆頭に、6歳、4歳、2歳、0歳という年齢の6人の子どもに恵まれました。
長男を授かった20年前は、育児書を読み漁ったり、子育て講座に参加したりと、とにかくこの子のために自分のすべてを提供しなければならないと思っていたんですね。
おやつもご飯もまずは子どもたちから。
トイレも我慢して、自分のことなんてすべて後回し。
泣いている子を放っておくなんてもっての外!!
ちょっとでも泣いたらすぐに対応していました。
近くに住む義父からレイプ未遂に遭ったこともあったけど、時間が経つまで誰にも言えなかった。
緊張の糸が24時間張っている状態だったけど、
そんなことお構いなしに仕事や飲み会に自由に行ける元夫に対して不平不満ばかり抱いていました。
さらに第2子の長女が1歳の頃から原因不明の痙攣を繰り返すようになってしまい、
救急車を呼ぶのが頻回だからと虐待を疑われはじめる始末。
元夫は、仕事を勝手に増やして家庭は二の次。
義父は手伝ってくれるものの、恐くて2人きりになりたくない。
何も知らない実親は「制作担当者なんだから、自分たちでなんとかしなさい」と言われる始末で、
ひとりで頑張る以外の方法がわかりませんでした。
良い妻でいなければならない。
良い母でいなければならない。
良い嫁でいなければならない。
良い人でいなければならない。
全部自分が我慢をすればいいと思っていたけれど…
ついにパニック障害を発症してしまいました。
パニック障害は辛かった。
逃げる場所がどんどんなくなる感じ。
死にたいって何回も思いました。
でもできなかった。
あの頃のわたしは、先の見えないトンネルの中を歩いているようで、とにかく子どもたちを育てあげることだけが今日を生きる理由でした。
6年くらい我慢した頃、
いつも心配して支えてくれていたママ友が、乳癌になりました。
「たかよちゃん、生きて!」
電話で、彼女はわたしにこう言ってくれました。
脳も切除して、ほとんど何を話しているのかわからないくらいだったのに、その言葉だけはハッキリとわたしに届いたのです。
その3日後。
彼女は肉体を離れて天に召されていきました。
わたしは、彼女の言葉の通り、生きることを決めました。
我慢をしない、自分の人生を生きることにしたのです。
彼女とのお別れの1ヶ月後に離婚して、母子3人の暮らしをはじめました。
周りの人たちは、とても驚いていたし、両親は大反対。
それでも、わたしの決意は変わりませんでした。
シングルマザーとして生きるのは、大変は大変だったけど、楽しかった。
毎日仕事、子どもたちのことと家事で、クタクタだったけどすごく充実してたんですよね。
パニック障害は、徐々に発作が起きなくなっていきました。
ただ、母として生きている以上、子ども優先であるべきだという考えは染みついていました。
シングルマザーの期間は5年半ありました。
語り尽くせないほどいろんなことがあったけど、会社を辞めて起業するタイミングで現在の夫と知り合い再婚という運びになりました。
再婚してからも、親子関係や仕事のこと、新たに増えた子どもたちのことでも悩んだり立ち止まったり。
なんの苦労も涙もなく…とはいかなかったし、6人目の出産の時に脳腫瘍が見つかり、手術の合併症による難病とも付き合いながらの今。だいぶ我慢せずに生きれるようになりました。
ひとつここで、ワンオペで乳幼児4人のお風呂に入れる時のコツを公開します。
1、子どもたちの安全確認と、ご機嫌をとる!
この際変な時間のおやつも動画視聴もOK!
2、赤ちゃんは、危険や異常がないことだけ確認したら、あとは泣かせておいてOK!
むしろ泣いてることが、元気で無事な証拠です。
3、部屋をあたためて着替えを用意したら、ゆっくりひとりでお風呂に入る!
きちんと満足いくまで温まらなくっちゃ♪
4、自分を満たしてから子どもたちを迎えに行ってみんなでお風呂タイムにする。
ポイント→自分のご機嫌をとれるのは、自分しかいない。
お風呂じゃなくて、こっそりティータイムやおやつタイムでもなんでもいいんですよね。
とにかく自分が幸せ♡好き♡感じることを先にやっておくと、心の余裕が全然違う。
我慢すればするほど、自分だけでなく、家族もギスギスしてきちゃう。
母親が子どもを放っておいて
自分優先にするなんて子どもがかわいそう!と言う人もいますね。
特に親世代。
子どもに対する「かわいそう」は大人のエゴだと思うんです。
愛しているんだもの。
元気にすくすく育っているんだもの。
それで充分じゃありませんか?
お母さんが自分を愛する時間をとることの、何がかわいそうなのでしょう??
そんな風に思うようになりました。
産後1年はホルモンバランスが安定しない
という話もよく聞くけれど、実際には、産後5年はホルモンどころかメンタルも崩れやすい非常事態です。
そんな非常事態の真っ最中に、我慢なんてしなくていい。
お母さんが楽をするために使う時間やお金は、無駄でも浪費でもない、大切な大切な必要経費だと思います。
たったひとり、わたしの幸せを感じられるのはわたしだけ。
自分の人生をしっかり謳歌したいです♪