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幼児期の先取り教育は逆効果説

幼児期からの先取り教育が子どもの能力を伸ばすと考える家庭は多いですが、実際には逆効果となる可能性が指摘されています。


アメリカのボストンカレッジのピーター・グレイ教授の研究によれば、幼稚園で学問的な教育を受けた子どもたちは、小学1年生時には高い成績を収めるものの、小学4年生になる頃には、非アカデミックな教育を受けた子どもたちよりもリーディングや数学のスコアが低く、社会的・情緒的な適応度も劣る結果が示されています。

また、日本のお茶の水大学の内田伸子名誉教授らの研究では、遊びの時間を多く取る「自由保育型」の幼稚園や保育園の園児たちの方が、先取り準備教育を行う「一斉保育型」の園児たちよりも語彙力が高いことが明らかになっています。この差は年齢が上がるほど大きくなり、自由保育型の環境で育った子どもたちの方が、能動的な行動や直接的な体験、遊びを通じた試行錯誤、お友だちとの言葉のやりとりを通じて、より多くの語彙を習得していると考えられます。

これらの研究結果は、幼児期の先取り教育が長期的には学力や社会的適応に負の影響を及ぼす可能性を示唆しています。子どもの「知りたい」「やってみたい」という気持ちを尊重し、遊びや体験を通じて学ぶ環境を提供することが、子どもの健全な発達にとって重要であると考えられます。

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