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堀江貴文・井川意高『東大から刑務所へ』読んだ

カジノで会社のお金使い込んじゃって特別背任で実刑判決となった井川意高さん。喜連川に入獄するさいに、出所したばかりの堀江貴文氏からふかふかの座布団を差し入れてもらったらしい。

それが縁で実現したのがこちらの対談。

娑婆っ気を抜くのにたまに刑務所に入るのはいい、ダイエットにもいい、勉強時間をしっかりとれるなど、おそらく一生役に立たない知識を得ることができる。

また実刑判決を受ける可能性が高いなら、比較的自由の効く拘置所で粘ったほうがいいらしい。拘置所滞在期間は刑期から引かれるので。

それをやったのが佐藤優さんで、なんと512日粘ったとか。うーん、彼の獄中記も読んでみよう。

ところでホリエモンがなぜ実刑判決だったのかいまだによくわからない。本書を読んでももちろんわからない。出る杭が打たれただけなんじゃねえのという想いをまた強くしてしまった。

これに対して井川氏は単に会社のお金をギャンブルに流用しただけなので単純である。金額がでかいだけに、裏社会とか政治家とつながってるのではってことで特捜が出張ってきたのだが、かなり拍子抜けだったくさい。

またこの間に元厚労省官僚の村木厚子氏にかかわる大阪地検特捜部証拠改ざん事件で検察庁が厳しく批判されていたこともあり、二人の扱いにはかなり差があった模様。

裁判官もそうだが検察はかなり世論の影響を受けるものと思われる。幼稚な正義感で引くに引けなくなる様は大野病院事件のときにしっかり見せてもらったし、ライブドア事件においてはその正義感がまかり通ってしまったのだろう。

そして正義感が行き過ぎたのが大阪地検特捜部事件だったのかな。。。

なんてことを考えつつ読み終えたのであった。

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はむっち@ケンブリッジ英検
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