見出し画像

フィリップ・K・ディック『高い城の男』やっと読んだ

SF熱が再燃したので『三体』の次に読むSF小説を探していたのだ。

そうすると早川書房から『サイバー・ショーグン・レボリューション』とかいうものの邦訳が発売されるというではないか。

どうもこれは『メカ・サムライ・エンパイア』というものの続編らしい。
メカ・サムライ・エンパイア、サイバー・ショーグン・レボリューション、なんと少年の心をかきたてるタイトルであることか。
これは読むしかないと思った。

しかしこのところせっかく意識が高まっているのに、こんな中2丸出しの題名をもつ小説を読んでいいのだろうか。悩むところである。ちなみに内容は、第二次大戦で日本が勝利した世界で、アメリカ西海岸をメカと呼ばれる巨大なロボットが闊歩しているというものらしい。なるほど『パシフィック・リム』と『高い城の男』を足して2で割った感じだな。

そういえば、フィリップ・K・ディックの『高い城の男』は何年か前に読みかけて放置していたなあと思い出した。ディックであれば意識の高さを維持することができそうだ。

というわけで読みました。面白かった。後年のような得意の入れ子構造はないものの、人物の描写が丁寧で楽しく読めた。本作をディックの最高傑作という人が多いのも納得できる。

そしてこれを原作にしたドラマがAmazon Primeで観れるということを知った。これがなかなかおもしろい。ストーリーは原作とは少し違うけど、フィルム・ノワールのようなテイストがいい。4シーズンですでに完結しているのもbinge watchingに向いているといえるだろう。

『ザ・ボーイズ』をシーズン2まで見終わった方は是非とも試していただきたい。

これ終わったらメカ・サムライ・エンパイアを読みますわ。

いいなと思ったら応援しよう!

はむっち@ケンブリッジ英検
サポートは執筆活動に使わせていただきます。