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三笘薫 『VISION 夢を叶える逆算思考』読んだ

読みました。おもろかったです。意識の高さに驚いた。
意識高いというと揶揄するニュアンスがあるが、それは実力が伴っていない場合である。三笘薫は実力ありまくりなのである。

中学生くらいですでに海外や日本代表で活躍ことを目標として、そこから逆算して短期目標を立てていたらしい。すげえ。

高校生のときに監督に暴言を吐いたりなど、今からは想像もつかないようなおもしろエピソードなどもあるが、一番興味深いのは大学時代である。

よく知られているように、川崎フロンターレのトップチームから内定を断って筑波大学に進学した。

谷川聡陸上部監督にトレーニングを教わり、他競技のトップアスリートとの交流し、英語のお勉強して、部活で組織の人間として行動することを学び、奥様と出会い、、、、と盛り沢山である。

同年代の選手がプロに進んでいるのに、わざわざ大学に行くのだからそれだけのものを得なければいけないという強い意志を感じる。そもそも海外に移籍するなら大学卒業後はほとんど時間がないのである。

それからプロに上がってからの話題は、ガンバサポとしてはトラウマが蘇る内容だったのでパス。

海外移籍してからの話も普通に面白い。ガチムチな奴らをいかに出し抜いていくかみたいなことである。

それから東京オリンピックやワールドカップで出番が少なかった事情についても書いてある。本当にコンディションが悪かったらしい。森保さん、三笘の起用法で批判してごめんね。

ワールドカップといえばスペイン戦の「三笘の1ミリ」だ。堂安のクロスに、自分の前にいた前田大然が間に合わないと一瞬で察知して、クロスの軌道に対して最短距離で駆け抜けた、、、と克明に覚えているのがすごい。さらにすげいのは、堂安に渡った時点でのポジショニングが悪かったから、あんなに余裕がなかったと反省していることである。意識高杉ワロ。


主にプロサッカー選手を目指す子供たちやその親御さんを対象にした本だが、私のようなただの三笘ファンが読んでも十分に面白かった。

大学に行ってなにをするのか、これが一番刺さるところだった。同年代の人間がもう働いているのに、まだ4年以上も学生をやる意味はなにか、、、大学に行く人は強く意識するべきだと思った。

この本を買うほど三笘のことを知らない人は、この動画をみるといいと思う。それから本を買おう。


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はむっち@ケンブリッジ英検
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