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大ベストセラー『嫌われる勇気』読んでみたぞ
みなさんちゃんと意識高めてますか。
200万部を超える大ベストセラー、Audibleのコイン余ってたので聴いてみた。そう、聴き放題対象外なので注意されたい。
心理学者アルフレッド・アドラーの哲学をわかりやすくまとめたもので、一言でいえば承認欲求を投げ捨てないさいってことらしい。
そのためには、自分の課題と他者の課題を切り分けることが大事とのこと。よく言われる、自分のできることに集中しなさいの一亜型だろう。
他人や環境に振り回されないためには、自己受容が大事らしい。つまり、ネガティブな経験、感情から逃げない、いったん受け止める、ということである。いくら自分の課題に集中してても、ネガティブな経験を避けられるわけじゃないからな。
人間は好かれたいし嫌われたくないという本能をもっている。本書で最も感銘を受けたのは、カントの言葉を引いて、そういう自然の傾向性に逆らうことこそ自由だと説いているところだ。それこそ「嫌われる勇気」なのだ。
もっともこの箇所以外はわりと凡庸だと感じた。承認欲求を捨てなさいというわりには、共同体感覚が重要だというのである。他者とともにある以上は、承認欲求とこの共同体感覚とやらを明確に分けることなどできない。
それが容易でないことはもちろん著者は自覚していて、生きてきた時間の倍かかると行っている。40歳なら20年だ。すぐに悩みは解消みたいな嘘を言わないのは好感がもてる。
凡庸だと言ったが、この本に価値が無いといっているわけではない。たんに私が意識高い本を読みすぎているから、凡庸と感じるだけだ。私が読んできた意識高い本のいくつかはきっとアドラーの影響を受けているだろう。
自分の課題に集中するということに関しては、個人的にはプロゲーマー梅原大吾の一冊がおすすめだ。おすすめというよりは、私には刺さった、というべきか。
『嫌われる勇気』が気になるという方は、要約動画がたくさんあるので、それらを見てから購入しても遅くない。
実は私も見てから買った。
このごろは優秀な要約が多くて助かりますね。
今日はこんなところで。
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